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ジュエリーのお掃除方法|アクセサリーお手入れについて

女性の皆さんはもちろん男性も楽しめるジュエリー。
お出かけ時のワンポイントや日々肌身離さず着けているジュエリーもありますよね。

ここ最近は、除菌や手洗いなど徹底されている方も多いはず。
素肌に直接触れることの多いジュエリーは皮脂や汗などたいへん付着しやすいです。
特にダイヤモンドなどの石がはめ込まれたジュエリーは皮脂などが付着すると買った当初のきらめきがくもってしまい、きらきらとした輝きが減ってしまうことも。

そこで今回は、どうしたら簡単におうちでジュエリーをお掃除できるのかご紹介していきます。

素材のお話:ジュエリーは何でできている?

一概にジュエリーと言っても、様々な素材で作られているジュエリー。
まずお掃除したいジュエリーが何で作られているのか情報を得ることが大事です。

なぜなら、その使用されている素材によってお掃除方法が異なるからです。
間違った方法でお掃除してしまうと余計な傷がついてしまう恐れがあるので、保証書またはジュエリー本体の刻印や保証書をよく確認しましょう。

ジュエリーに使われる素材って?

【18K】というワード、見たことありませんか?
ピアスを購入するときにちょっとお高めのコーナーが設置されている所によくあるワードです。
【18金】とも言われますがなんのことかわかりますか?
実はこの【18K・金】と言われているものこそ、素材の表記なんです。

では、【18】が意味するものは何でしょうか。
答えはその素材にどのくらい金が使われているのかの表記になります。もっと簡単に言うと金の純度です。
金の比率は24分率を使って表記されます。
つまり、ほぼ純金(99.99%)のジュエリーは【24K】と表記されます。
その中で、【18K】と表記されるものは『24分の18』=『75%』が金でできているという表記です。

ではなぜ【24K】でのジュエリーを販売しているお店が少ないのでしょうか。
金と言う素材は非常に柔らかく、純金ではジュエリーに向かない素材です。
そのため75%分は金で作り、残りの15%は違う素材を混ぜて強度を高めジュエリーにしているのです。

残りの15%分の素材については会社により配合が異なりますが、銅が多いとピンクまたはピンクベージュっぽい色合い、銀が多いとホワイト系の色味に代わります。
その配合の比率はジュエリー会社によって変わるので気になる方はどのくらいの配合なのか聞いてみて、丁寧に教えてくれるショップなら安心してお買い物ができると思います。

金の割合は基本的に日本の場合は【K18】が多いですが、18以下の表記もあり金の割合が低い方が比較的安価で手にしやすい値段のものが多いです。

素材表記素材の純度
K24(24金)99.99%
K22(22金)91.7%
K18(18金)75%
K14(14金)58.5%
K10(10金)41.7%

刻印の意味って何だろう?

ネックレスであれば引き輪と対になるプレートの部分、リングであればリングの内側、ピアスであればポストの部分など、刻印の場所はジュエリー会社によってさまざま。
刻印は法的にしなければならないという指定がないため、素材の刻印と会社名の刻印両方するところと、会社名だけの刻印しかしない会社もあります。

特に、会社名のみのジュエリーに関しては保証書にしか素材名が書いていない場合があるため注意が必要です。
ジュエリーを購入した際は必ず保証書は捨てずにとっておいてくださいね。
ジュエリーに使われている素材名は刻印できる文字数や、場所が限られるためどうしても略されて刻印されることがほとんどになります。

ジュエリー会社によって刻印の表記は変わりますが、多くのショップが使っている表記を下記にまとめました。

刻印素材名(地金の色とも言います。)
K18YGK18イエローゴールド
K18PGK18ピンクゴールド
K18WGK18ホワイトゴールド
K18GGK18グリーンゴールド
K18BGK18ブラックゴールド
Pt1000純プラチナ
SV1000純シルバー

プラチナ製品については元素と同じくPtまたは「Platinum」からとってPmと表記するショップもありその表記についてはショップによりまちまちです。
上記数字を確認してどのくらいの割合で作られているのか確認しましょう。

石のお話:洗浄できないジュエリーもある?

さて、ご家庭でのジュエリーのお掃除ですが基本的にはお掃除方法を間違えなければお掃除は可能ですが、超音波洗浄機を使っての洗浄には注意が必要です。
超音波洗浄機は、より微細な汚れを落とすのに最適ですがジュエリーに使用されている石によっては使えないものも存在します。

石には強度が存在し、強度の弱い石は超音波洗浄機にかけてしまうと石が割れてしまうなどの破損に繋がる場合があります。
ジュエリーに使用されている石については何を使用しているのか保証書に記載があるので必ず確認しましょう。

石の強度について

宝石の中で一番強度が強いとされているのがダイヤモンドです。
超音波洗浄機を使用しての洗浄はダイヤモンドとその2番目に強いとされるルビーとサファイアまでと考えてください。

それ以降のエメラルドやパールについては強度が低く割れてしまう可能性があるため、超音波洗浄機は使わないようにしましょう。

【宝石の種類による強度表】(すべての宝石は記載されていません)

宝石名強度
ダイヤモンド10
ルビー・サファイア9
トパーズ他8
アメシスト・エメラルド・シトリン・ガーネット他7
ムーンストーン・ペリドット他6
オパール・ラピスラズリ・トルコ石他5
フルオライト他4
カルサイト他3
パール・琥珀他2
タルク(※タルクは宝石ではありません)1

※タルクは滑石と呼ばれ、石の強度を示すモースコード1の基準となる鉱物になります。

ジュエリーショップによってはアフターサポートとしてジュエリーの洗浄をしてくれるショップもあるので、自宅で洗浄するのが不安な場合はジュエリーショップに問い合わせの上確認してみましょう。

お掃除のお話:早速お掃除してみよう

大切なジュエリーだけど、お店に送り返すのはやはり面倒・・。
そんな時はおうちで簡単に洗浄することも可能です。
超音波洗浄機も使わないので、基本的にはこの方法で洗浄することが可能です。

皮脂や汚れなどで曇ってしまいきらきら感がなくなってしまったジュエリーも、洗浄すればかなり輝きも戻ります。

石を使っているジュエリーの効果的なお掃除の仕方

【必要なもの】
○中性洗剤
台所で御皿洗いなどに使用する液体の洗剤で構いません。

○歯ブラシ
ジュエリー自体が小さいものが多く細かいデザインも多いため、子ども用の小さく柔らかい毛の歯ブラシが最適です。

○ティッシュペーパー
洗ったジュエリーの水分をふき取るのに使用します。

早速お掃除してみよう!

①まず石の部分に中性洗剤を一滴ほどたらします。

②歯ブラシを使って石の部分を磨いていきます。
[ポイント]
細かいデザイン部分も丁寧に磨いてあげましょう。
石の裏側は最も汚れがたまりやすく皮脂や埃のたまり場です。

③ぬるま湯で洗剤を流します。
[ポイント]
ぬるま湯で流しながら歯ブラシを使って洗い流すときれいに洗い流せます。

【注意】
パールは石と違って洗浄方法が異なるため上記方法での洗浄は決してしないでください。
パールを使用したジュエリーは地金を使っているチェーンや地金の部分のみ上記方法でお掃除すればきれいになりますよ!

日ごろから行えるもっと簡単なお掃除方法

ジュエリーをたくさん持っていると上記方法での洗浄を毎回するのは難しい・・
そんな時は眼鏡ふきなどで着用し終わったら拭いてあげるときれいになります。

研磨剤入りのジュエリー専用クロスなども販売されているのでそれをうまく利用するのも手ですが、いくつか注意点があります。

[注意1]
研磨剤入りのため、地金だけのデザインのジュエリー特にプレート系のジュエリーなどの平たい滑らかな表面のジュエリーは研磨剤入りのクロスで磨いてしまうと余計に傷がついてしまう恐れがあります。

[注意2]
ホワイトゴールドはゴールドに混ざっている素材によっては、イエローゴールドよりも強度があり材質的に硬いため研磨剤入りのクロスで磨いてしまうと傷がついてしまう恐れがあります。
※プラチナは柔らかい材質のため磨いても問題ありません。

アルコール消毒の使用について

基本的に地金の部分についてはアルコールの消毒をしても問題ありません。
しかし、気を付けるのはジュエリーに付随している石です。
石によっては酸に弱いものがあるので、モース硬度の弱い宝石(ルビー・サファイアよりも下にくる硬度の石)は避けた方が無難です。

ジュエリーの除菌や手洗いについて、わかりやすく説明されていますので一緒に読んでみてください。

アルコール消毒に「弱い」宝石って? コロナ禍でジュエリーを楽しむコツ、専門家に聞いた: J-CAST ニュース
除菌とジュエリーとお手入れの話 | ジュエリー工房オレフィーチェ

番外編・真珠のお話:海の宝石のお手入れ方法

宝石の中で唯一海からとれる真珠。
真珠は核と呼ばれるものの周りにアコヤ貝の成分が何層にも重なってできたもの。
断面はざっくり言うと鉛筆のような感じです。

天然の真珠は貝の成分が核に何層も重なってできている宝石のため、大変デリケートな宝石です。
ちなみに真珠の中でも黒や少し黄色っぽい物、ピンク色をしたものがありますが出来方は一緒で貝の内側の色によってできる真珠の色が変わります。

真珠はテリ・色・形のよいものほど高価になっていきます。(一番高価な真珠は花珠と呼ばれます。)
天然が故、ネックレスなど真珠が肌に直接ふれると皮脂や汗で真珠のテリが酸によって溶け、なくなってしまいます。
なくなってしまったテリは残念ながら元に戻ることはありません。
直接肌にふれた後は必ずお手入れすることをお勧めします。

真珠のお手入れ

真珠は前述したとおり大変デリケートな宝石のため超音波洗浄機での洗浄はできません。
また、成分が何層にも重なってできているので研磨剤入りのジュエリークロスで磨いてしまうと層がはがれてしまいます。

真珠に負荷をかけず、簡単にお手入れする方法としてはセーム皮でできたジュエリークロスを使用する。
もしくはパール専用のジュエリークロスがあるのでそのクロスで優しく拭いてあげましょう。

上記用意がない場合はティッシュペーパーで優しく拭いてあげても問題ありません。
パールのお手入れは普通のジュエリーと違って繊細ですので少し気にかけてあげてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はジュエリーのお掃除についてご紹介しました。
お手入れ一つで簡単に長持ちするので、時間のある今こそ大切なジュエリーのお掃除をしてみましょう!

参考/おすすめサイト

18金の18とは?Kの意味とは?金の表記と純度のお話|買取エージェント
プラチナ表記の「PM」とは?刻印の意味や種類について|買取エージェント
宝飾基礎知識

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