主にキッチンの蛇口などに取り付けられていることが多い浄水器。
もともと取り付けられているものもあれば後から自分で取り付ける形の浄水器もあり、意外とお掃除や交換が後回しになりがちな部分でもあります。
今回はそんな浄水器のお掃除方法についてご紹介します。
浄水器にたまりやすい汚れとは
それでは、浄水器にはどのような汚れがたまりやすくなっているのでしょうか。
砂や泥などの微粒子
浄水器のフィルターは、水道水に含まれる小さな砂粒や泥を除去する機能があります。
これらの細かい微粒子がフィルターに蓄積することがあります。
カルシウムやマグネシウムなどの硬水成分
水道水に含まれる硬水成分がフィルターに蓄積し、白っぽい汚れやスケール(石灰質の沈殿物)として残ることがあります。
錆
水道管が古くなると、錆が発生し、それが水道水に混入します。
浄水器はこの錆をキャッチする機能があるため、放っておくとこの錆が堆積してしまいます。
塩素や有機物の残留物
水道水には消毒目的で塩素が含まれていますが、塩素やそれと反応した有機物がフィルターに残留することがあります。
この残留物が堆積していくと異臭や不快な味が感じられる場合があります。
微生物やバクテリア
長期間使用された浄水器では、フィルター内に微生物やバクテリアが増殖することがあります。
これは特に、フィルターを定期的に交換していない場合に起こりやすいです。
このように、目に見えるものから見えないものまで、様々な要因でお掃除が必要な状態になる場合があることがわかりましたね。
浄水器をお掃除するタイミングはいつ?
浄水器はどのタイミングでお掃除するのが一番最適なのでしょうか。
1. フィルター交換のタイミング
2~3ヶ月ごとにフィルターを交換するタイミングで、浄水器全体の掃除を行うのが理想的です。
フィルター交換の際に浄水器を分解することが多いため、その機会に内部や外装を一緒に掃除するのが効率的です。
2. 水の流れが遅くなったとき
浄水器のフィルターが目詰まりすると、水の流れが遅くなることがあります。
これはフィルターが汚れているサインであり、フィルターの交換と共に、浄水器本体も掃除するタイミングです。
3. 水の味や臭いが変わったとき
水に異常な味や臭いがするようになった場合も、フィルターの劣化や内部の汚れが原因であることが多いです。
このような場合は、すぐにフィルターを交換し、浄水器の内部も丁寧に掃除しましょう。
4. 外装や接続部分に汚れが見えたとき
浄水器の外装や蛇口の接続部分に水垢やカビ、汚れが目立つようになった場合、1ヶ月に1回程度は表面を掃除すると良いでしょう。
特に蛇口の接続部分は、掃除を怠ると水漏れの原因になることもあります。
5. 引っ越しや長期不在後に使用する前
長期間浄水器を使用しなかった場合や引っ越し後は、使用前に掃除をすることをおすすめします。
使用していなかった期間に内部に水分が残り、カビやバクテリアが繁殖している可能性があるためです。
6. 定期的なメンテナンスの時期
浄水器の取扱説明書に基づき、メーカーが推奨する掃除やメンテナンスの時期が設定されている場合は、その指示に従ってお手入れを行うことが重要です。
これにより浄水器の寿命を延ばし、性能を維持できます。
浄水器をお掃除する前の注意点
浄水器のお掃除に入る前に、注意点をいくつか確認しておきましょう。
1. メーカーの指示に従う
まず最初に、浄水器の取扱説明書やメーカーの指示をよく読み、それに従って掃除をするようにしましょう。
製品ごとに適切な掃除方法や部品の取り扱いが異なり、誤った方法でお掃除してしまうと浄水器本体の故障や劣化が早まることがあるので注意しましょう。
2. フィルターを無理に掃除しない
フィルターは基本的に交換が必要なパーツです。
使い古したフィルターを水で洗ったり、ブラシで擦ったりすると、目詰まりやフィルターの劣化が早まる可能性があります。
フィルターは定期的に交換し、新しいものを使用するようにしましょう。
3. 強い化学洗剤を使わない
浄水器の外装やフィルターケースを掃除する際は、強い化学洗剤や漂白剤を使用しないようにしましょう。
これらの洗剤が残留すると、水に混入し、健康に害を及ぼす可能性があります。
中性洗剤を薄めたものや、酢を使うのが安全です。
4. 部品を丁寧に取り扱う
浄水器は多くのプラスチック部品やゴムパッキンを使用しているため、取り外す際や掃除中に強く引っ張ったり、無理な力をかけたりしないよう注意しましょう。
破損やひび割れが発生すると、浄水器の性能が低下する原因になります。
5. フィルター交換のタイミングを守る
フィルターの交換時期を過ぎてしまうと、浄水能力が低下し、水が不衛生になる可能性があります。
交換タイミングを忘れないように、カレンダーやスマホのリマインダーなどを活用してフィルター交換時期を管理しましょう。
6. 水の元栓を締める
浄水器を掃除する前には、水道の元栓をしっかり締めて、水漏れを防ぎます。
特に浄水器をキッチンの蛇口に直接取り付けている場合、元栓を締めずに掃除をすると水が飛び出す危険があります。
7. パッキンの劣化確認
浄水器のゴムパッキンやシール部分は、時間とともに劣化します。
掃除の際には、これらの部品にひび割れや変形がないか確認し、必要であれば交換しましょう。
これにより水漏れや浄水性能の低下を防ぐことができます。
浄水器のお掃除を早速始めよう
掃除のタイミングや注意点がわかってきたところで早速お掃除を進めてみましょう。
【準備するもの】
・中性洗剤又はお酢
・やわらかいスポンジ
・歯ブラシ
・ぬるま湯
1.水の元栓を占める
まず浄水器に接続されている水道の元栓を締めます。
掃除中の水漏れを防ぐために重要なステップです。
2.浄水器を分解する
浄水器の取り外し可能なパーツを分解していきましょう。
フィルターカートリッジ、フィルターケース、蛇口接続部分などが取り外せる場合が多いです。
元に戻すときに困らないようスマホなどで写真を撮っておくと良いです。
フィルター自体は掃除せず、交換が必要です。フィルターの交換時期は、取扱説明書に従って確認しましょう。
3.外側や取り外したパーツをお掃除する
取り外した浄水器のパーツは、中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗います。
特に、浄水器の外側やプラスチック部品はデリケートなので、柔らかい布やスポンジを使って優しく拭きます。
蛇口の接続部分に汚れや錆がたまることがあるので、歯ブラシで優しく擦って汚れを落とします。
4.フィルターケースの掃除
フィルターケースには汚れがたまることがあります。
フィルターを取り出した後、ケースの内側を中性洗剤で洗浄し、よくすすぎます。
しつこい汚れがある場合は、酢を使って掃除すると効果的です。
酢はカルシウムやスケールを除去するのに役立ちます。
5.水ですすいでしっかりと乾かす
洗ったパーツは、しっかりと水ですすいで洗剤の残留物を完全に取り除きます。
すすぎが不十分だと水に洗剤が混ざり、健康に影響を与える可能性があるのでしっかりとすすぎましょう。
パーツは完全に乾かすことが大切です。
湿った状態で組み立てると、カビやバクテリアが発生しやすくなるので、しっかりとタオルで拭いてから風通しの良い場所で乾燥させましょう。
6.フィルターを交換する
フィルターは洗わず、新しいものと交換します。
フィルターの交換時期はメーカーやモデルにより異なりますが、通常は2~3ヶ月ごとに交換する必要があります。
交換の際は、取扱説明書の指示に従って正しくセットしてください。
7.浄水器を組み立てる
すべてのパーツが乾いたら、元の位置に戻してしっかりと組み立てます。
パッキンやゴム部品がしっかりとはまっているか確認し、水漏れを防ぐために慎重に行いましょう。
8.水を流して確認する
組み立てが終わったら、水の元栓を開けて浄水器を通してしばらく水を流し、正常に動作しているか確認しましょう。
最初に出てくる水は少し濁っていることがあるので、数分間水を流してから使用するようにします。
浄水器のお掃除頻度を教えて!
家族の健康のためにも浄水器のお掃除はこまめに行っていくといいのですが、そのお掃除の頻度はどのくらい必要なのでしょうか?
フィルターの交換頻度
通常、2〜3ヶ月ごとにフィルターを交換する必要があります。
浄水器本体の外装やパーツの掃除
1ヶ月に1回程度が理想です。
フィルターケースや内部パーツの掃除
フィルターを交換するタイミングでお掃除しましょう。
浄水器の水質チェック
3〜6ヶ月ごとが理想的です。
特別な場合
- 水の使用量が多い場合
大家族や飲料水に多く使用している場合、フィルターは早く目詰まりするため、交換頻度を短くした方が良いです。 - 硬水地域
水が硬水(カルシウムやマグネシウムが多い水)の場合、スケール(白いミネラルの蓄積)が発生しやすく、掃除頻度を上げる必要があります。
まとめ
おうちの浄水器を綺麗にお掃除して、家族の健康をしっかりと守れるようにしましょう!
自分でお掃除するのが不安な場合や、水回りのお掃除を一緒にしたいと思ったときは業者に頼むのも一つの手です。
綺麗で清潔なお水をずっと保てるといいですね。