ここ数年キャンプなどのアウトドアが流行り、ご家族で近くの大きい公園などでキャンプなどの課外活動をされている方が増えました。
そんなキャンプですが準備はもちろん、後片付けも人数がいないと大変なもの。
また、キャンプ用品は毎日使うものとは別にして購入することが多く、使う頻度や保管の仕方、使った後の掃除の仕方などにある程度決まりがあったりして、慣れるまでは意外と大変ですよね。
今回はキャンプでは欠かせない焚火の煤(スス)汚れについてお掃除の仕方をご紹介していきます。
煤とは
煤は物が燃える際に煙とともに出る、炭素の微粒子です。
つまり、焚火をする際に薪を燃やしますよね。その燃やした薪から煤が出ていることになります。
また、キャンプではその焚火の上でお料理をされている方も多いのではないでしょうか?
焚火の上で調理をすると、買ったばかりのきれいな調理器具たちは1度使っただけで真っ黒に煤だらけになってしまいます。
また、焚火の火はガスコンロと違い火の調節が難しく、網焼きでお肉などを焼くとその網目から油が垂れて余計に火が強くなり、それだけ燃焼率も上がるため更に煤だらけになってしまいます。
煤はなぜ落ちにくい?
煤は油汚れではないため、普通の洗剤では落としきることができません。
また、煤は粒子が非常に細かいものになり洋服などの繊維質のものに付着すると粒子が繊維の奥まで入り込み表面上はきれいになって見えても薄くシミになって見えたり、灰色っぽく見えてしまうこともあります。
汚れを落としきりたいからと汚れの部分を擦って洗ってしまうと、粒子がさらに奥に入ってしまうので逆効果になってしまいます。
衣服などについてしまった煤汚れは洗濯するよりもその煤の微粒子をかき出してあげなければなりません。
煤汚れを落とす前に
今回は道具バージョンと衣服バージョンに分けて説明していきたいと思います。
まず、汚れを落とす前に準備するものを確認していきます。
[道具についた煤汚れを落とす場合]
道具が入りきる大きめの鍋
クエン酸粉末(なければお酢)
柔らかいスポンジ
メラミンスポンジ
ゴム手袋
[衣服についた煤汚れを落とす場合]
重曹
歯ブラシ
※汚れが頑固な場合は漂白剤も使えます
煤汚れを落としてみよう
必要なものがそろったら早速落としてみましょう。
道具の煤汚れを落とす場合
1.大きめの鍋にお水をはり、汚れを落としたい道具を沈めます。
2.クエン酸を入れる場合は水1ℓに対しクエン酸を3~4杯、お酢の場合は水1ℓに対して大さじ2杯を入れます
※お酢を使う場合はにおいが発生するので換気扇を回しながらやりましょう。
3.鍋を火にかけます。
大体10~15分ほど煮ていくとお湯の温度が上がっていくのと同時にだんだん煤汚れが浮いてきます。
4.クエン酸の場合は10~15分ほど経ったら火を止めて30分ほど放置します。
お酢の場合は一晩放置すると煤汚れが落ちやすいです。
5.煤汚れがついた道具を取り出し、柔らかいスポンジを使って汚れを落としていきます。
メラミンスポンジを使うとよりきれいに汚れを落とすことができます。
6.スポンジである程度汚れを落としたら道具を洗い流していきます。
道具の材質や種類によって落ち方に個体差が出てきます。
なかなか落ちきらない場合は金タワシなどの硬いもので擦り落とすのではなく、お酢やクエン酸の濃度を少し濃い目にして再度お掃除してみてくださいね。
衣服についた煤汚れを落とす場合
1.まずは煤のついた部分を振るい落としていきます。
タオルやハンカチを使っても良いですが、逆に汚れてしまう恐れがあるので手でやるのが無難です。
強くこすったり揉みこんでしまうと煤が繊維の奥に入り込んでしまうのであくまでも振るい落とすようにします。
2.振るい落とすだけでも意外ときれいになるのでそれできれいになれば問題ありませんが、まだ汚れが気になる場合は重曹を少量の水で硬めのペーストにし歯ブラシを使ってブラッシングします。
※この時、繊維の間から粒子を飛ばし、はじき出すように動かすことがポイントです。
3.汚れが落ちたらよくすすいでいきます。
手ですすぐのが面倒な場合は洗濯機を使ってすすいでも問題ありません。
煤汚れが広範囲に及んでしまった場合はクリーニングに出すという手もありますが、業者によっては煤汚れを受け付けてくれない場合もある僧なのでご注意ください。
まとめ
キャンプは楽しいものですが、遠足と同じく後片付けまでがキャンプという行事の一つ。
女性からしてみると洗い物や洗濯物で少々気持ちが沈みがちかもしれません。
後片付けも皆でお手伝いしながら楽しくやれるといいですね!