お掃除テクニック

珪藻土のお手入れ方法は?寿命や削る時の注意点など

今ではどのご自宅でも使用頻度の高い珪藻土。
お風呂場や水切りマットとして使っている方も多く、今では砂糖や塩のかたまり防止のために小さく加工されたり、珪藻土のコースターなんかも開発されていますね。

皆さんのご家庭ではどのように珪藻土を使用されていますか?
水切れが非常によく、すぐに乾くのでとても便利ですよね。

そんな珪藻土ですが、ずっと使い続けていると機能的に水切れが悪くなってきたり、バスマットとして使用していると人がその上に立つことで汚れも発生しやすくなっています。
今日はそんな珪藻土のお手入れ方法をご紹介します。

珪藻土ってそもそも何?

珪藻土は、主に珪藻(けいそう)という藻類の化石から成る天然の鉱物で、白色または淡い色をしています。
特徴として非常に小さな穴がたくさん開いていて、吸水性や吸湿性が高く、軽量でその構造上非常に軽いという性質があります。

更に耐熱性も高く高温に耐えられ、多くの化学物質に対して安定して使用ができるので私たちの目に見えない部分に珪藻土が使用されていることもあります。
例えば、湿気をよく吸収する性質があるので除湿剤や脱臭剤として使用されたり、耐熱性があるので断熱材としての利用もされています。

他にも意外な使われ方として土壌の改良材や殺虫剤としても珪藻土が使われています。
土壌の改良などに使われるくらい環境にやさしいとも言えますね。

珪藻土に寿命はあるの?

このように珪藻土はさまざまな分野で使用されていますが、どのくらい使っていけるものなのでしょうか?
珪藻土自体は鉱物なので、物理的・化学的な安定性が高く劣化しにくい性質があります。
その為寿命が非常に長いのが特徴です。
しかし、実際の使用状況や用途によっては、寿命や劣化の度合いが異なることがあります。
それでは、珪藻土の用途別に見てみましょう。

吸湿材・除湿材としての使用

吸湿力が下がってしまった場合、再生させるために珪藻土を乾燥させる必要があります。
また、再生可能な回数には限界があり、長期間の使用で吸湿効果が下がってしまうことがあります。
ほとんどのご家庭ではバスマットや調味料の除湿として使っていることがほとんどなので吸湿材・除湿剤としての使用に該当します。

断熱材としての使用

高温環境での断熱材として使用する場合、耐熱性はありますが経年劣化や物理的な摩耗によって、性能が低下することがあります。

フィルター材としての使用

大変小さな穴がたくさん開いているので詰まりやすく、使用回数やフィルターされる物によって寿命が決まります。
定期的な清掃や交換が必要です。

建築材料としての使用

例えば、珪藻土を使った壁材やタイルは、適切にメンテナンスすれば非常に長寿命ですが、湿気やカビなどの影響を受けやすい環境では劣化が早まることがあります。

メンテナンスと再生方法について

・吸湿材: 乾燥させることで再生可能ですが、限度があります。
・断熱材:フィルター材: 定期的な交換や清掃が必要です。

お手入れの注意点はある?

珪藻土のお手入れをする前にちょっとした注意点があるので確認していきましょう。

中性洗剤の使用

洗剤を使う場合は、中性洗剤を薄めて使用します。
強い酸性やアルカリ性の洗剤は珪藻土を傷める可能性があるため避けてください。

洗剤の量

洗剤は少量で十分です。
多く使いすぎると、洗剤が珪藻土に残ってしまうことがあります。

洗剤を使用した後のすすぎ

洗剤を使用した後は、十分に水ですすいで洗剤成分をしっかりと洗い流しましょう。

乾燥

洗浄後は、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
湿ったままの状態で放置すると、カビの発生や性能の低下につながることがあります。

珪藻土のお手入れを早速初めてみよう

珪藻土製品のお手入れ方法は、用途や使用状況によって異なるので種類別に紹介します。
まずは珪藻土の基本的なお手入れから紹介します。

①乾燥
珪藻土は非常に小さい穴が無数に空いているのでその穴に吸い込んだ水分などがたまります。
その為、その水分を定期的に乾燥させることで、吸湿能力を回復させることができるのです。
つまり、珪藻土を日光の当たる場所に置くか、風通しの良い場所に置くことで自然乾燥させるだけで吸湿性が下がった珪藻土が復活します。
また、オーブンがお家にあれば低温(60度程度)で数時間加熱する方法もあります。

②汚れの除去
表面が汚れた場合は、乾いた布やブラシで軽く拭き取ります。水で洗うことも可能ですが、しっかりと乾燥させることが重要です。

断熱材としての珪藻土

次に断熱材としての珪藻土のお手入れ方法を紹介していきます。

①定期点検
物理的な破損や摩耗がないか定期的に点検します。
断熱材が損傷した場合は、適切な修理や交換が必要です。

②お手入れ方法
ホコリや汚れが溜まった場合は、軽くブラシで払い落とします。
水洗いや過剰な湿気は避けるようにします。

フィルター材としての珪藻土

次に、フィルターとして使用されている珪藻土のお手入れ方法をご紹介します。

①定期的な交換
フィルター材として使用する場合、定期的に交換することが推奨されます。詰まりや劣化が見られたら、新しいフィルター材に交換します。

再利用可能なフィルターの場合、ホコリや汚れを洗い流して乾燥させます。
ただし、過度の摩耗や損傷が見られる場合は交換します。

建築材料としての珪藻土

最後に建築材料として使用される珪藻土のお手入れ方法についてご紹介します。

①日常のお手入れ
珪藻土の壁やタイルは、柔らかい布やスポンジで軽く拭き取ることで清潔を保ちます。
水や洗剤を使用する場合は、洗剤は少量にとどめ洗剤が残らないようにすすぎをしっかりと行い、しっかり乾燥させることが重要です。

②カビ対策
湿気がこもりやすい場所では、カビが発生しやすくなっています。
定期的に換気を行い、乾燥を保つことでカビの発生を防ぎます。

珪藻土は削った方がいい?

珪藻土を買ったときにやすりがついてくる場合もありますよね?
なのでお手入れの一環として削った方がいいのか悩まれる方もいますが、毎回削る必要はありません。
それではどのような時に削る必要があるのでしょうか?

表面の汚れやカビの除去

表面が汚れたりカビが発生した場合、薄く削ることで珪藻土の表面を清潔に保つことができます。

吸湿性の回復

表面が詰まって吸湿性が下がってしまった場合、表面を削ることで無数に空いた小さな穴の面を新しくすることができるので、吸湿性を回復させることができます。

削る際の注意点

①削る量の調整
削りすぎてしまうと製品の形状や強度が下がってしまう場合があるため、必要最低限の薄さで削るようにしましょう。

②均一に削る
均一に削らないと、表面に凹凸ができ不安定になるため、使用感や見た目に影響が出ることがあります。

③適切なやすりを使用する
目の細かいサンドペーパーや軽石など、珪藻土に適したやすりを使用することが重要です。
粗いやすりを使ってしまうと、表面が荒れてしまう可能性があります。

④安全対策
削る際には、粉塵が発生するため、マスクを着用して吸い込まないように注意しましょう。
止む終えず屋内で作業しなければならない場合はしっかり換気をしましょう。
粉塵が出るのでできるだけ外で作業することがおすすめです。

削る手順

①準備
作業場所の換気体制などを整え、削りカスが飛んでしまってもいいように下に新聞紙などを敷きます。
マスクと保護メガネを着用しましょう。

②削る
目の細かいサンドペーパーを使用して、優しく表面を削ります。
均一に削ることを心がけます。

③清掃
削った後、粉塵をしっかりと拭き取り、掃除機などで清掃します。

④乾燥
削った部分をしっかりと乾燥させます。
珪藻土を削った直後は表面が湿っていることがあるため、風通しの良い場所で乾燥させます。

また、削る以外でも以下の方法で珪藻土製品の性能を維持することができます。

①定期的な乾燥
吸湿性が低下した場合、前述の乾燥方法(自然乾燥、オーブン乾燥など)を試みます。

②表面の掃除
軽い汚れの場合は、乾いた布や柔らかいブラシで表面を掃除することで十分です。

③使用場所の調整
湿気の多い場所で使用する場合、適宜乾燥させることで吸湿性を保つことができます。
削ることは最終手段とし、まずは他のメンテナンス方法を試みてから削るようにしてみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
お手入れすれば長い間使えてコスパも高い珪藻土。
ご自宅で使用している珪藻土のお手入れをしっかりとして清潔な状態を長く保てるようにできるようにしましょう!

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