皆さんのご自宅にはウォーターサーバーは置いてありますか?
近年ではスペースが確保できればお家に置いているというご家庭も増えてきていると思います。
冷たいお水もお湯も両方ともすぐに使うことができるウォーターサーバーは本当に便利ですよね!
そんなウォーターサーバーですが詳しいお掃除方法をご存じでしょうか。
今回はウォーターサーバーのお手入れ方法について紹介したいと思います。
ウォーターサーバーの汚れとは?
本体を外から見て見るとウォーターサーバーってきれいに見えますよね。
でも中身はどうでしょうか?
ご家庭によっては業者がお水を持ってきたときにお掃除をしてくれているかもしれませんが、基本的に機械には触らず、重たいお水を運んでくれるだけなのではないでしょうか。
ウォーターサーバーはもちろんお水を使用しています。
お手入れをする観点から見て見ると「お水を使用している場所=カビがはえやい場所」という見方もできるのです。
それでは一見きれいに見えるウォーターサーバーの汚れとはいったいどんなものなのでしょうか?
カルキ(白い水垢)
水に含まれるカルシウムやマグネシウムが蓄積することで発生します。
特に給水口やタンク内部で見られます。
一番身近なものだと、冬場に使う加湿器やポットを使っていると内部に白い汚れがたまってきますよね?
あの白い汚れがカルキです。
カビ
湿度が高くなりがちな部分で発生することがあります。
特に給水ノズルやドリップトレイに注意が必要です。
細菌やウイルス
長期間掃除をしないと、細菌やウイルスが繁殖する可能性があります。
これにより水の品質が低下することがあります。
ほこりやゴミ
サーバーの外側や給水口周辺にたまることがあります。
使用者の接触による汚れ
給水ボタンやノズルに手が触れることで、手の汚れや油分が付着することがあります。
上記で上げたカルキなどを放っておくとサーバー内で不純物が蓄積し水の循環が悪くなり動作不良を起こしたり、カビが生えやすくなって異臭がするようになったり様々な問題が発生してくる恐れがあります。
ウォーターサーバーをお手入れするときの注意点
ウォーターサーバーのお手入れをする前に、注意点を必ず確認してからお掃除を行うようにしましょう。
①電源を切る
感電や機械の故障を防ぐため、必ずウォーターサーバーの電源を切ってからお掃除を始めるようにしてください。
②取り外せる部品は外す
ウォーターサーバーの給水ノズルやドリップトレイなど取り外せる部品は、取り外しておきましょう。
③掃除用具の選定
強力な化学薬品や研磨剤を使用しないでください。
ウォーターサーバーの素材を傷つける可能性があるので使用は厳禁です。
④換気を確保する
お掃除中は部屋の換気をしっかり行い、湿気がこもらないようにしましょう。
⑤メーカーの指示に従う
ウォーターサーバーのメーカー毎に取扱説明書があるはずなので、その説明書に従ってお掃除を行いましょう。
早速お手入れしてみよう
ウォーターサーバーをお掃除するうえで注意する点がわかってきたところで早速お掃除を進めていきましょう。
各ご家庭で使用しているウォーターサーバーの説明書を必ずよく読んでからお掃除に当たってください。
【必要なもの】
・クエン酸
・白酢
・中性洗剤
・柔らかいタオルや布
・ブラシ又はスポンジ
・綿棒
・水
・ゴム手袋
①ウォーターサーバーの電源を切り、中に残った水を全て排出しましょう。
②給水ノズルやドリップトレイなど取り外せる部品を外し、中性洗剤と水で洗浄します。
綺麗になったら流水で洗剤が残らないよう、しっかりとすすいで風通しの良い場所で乾かしましょう。
③次に内部を洗浄します。
クエン酸を使用する場合、約1リットルの水に対して大さじ2〜3杯のクエン酸を溶かしましょう。
酢で代用するときは、1:1の割合で水と酢を混ぜて酢水を作りましょう。
混合液をサーバー内に入れ、しばらく放置して汚れを浮かせていきます。
その後、ブラシやスポンジで内部を軽くこすっていきましょう。
④クエン酸や酢の残留物を完全に除去するために、水を何度も入れ替えてしっかりとすすいでいきましょう。
本体内をちゃんとすすげているか不安な場合は、一番最初のすすぎで使うお水に食紅を入れて色水を作り、お水が透明になるまで入れ替えればしっかりすすげていることを目視で確認することができます。
⑤清潔なタオルや布を使って、ウォーターサーバーの外部を拭きあげていきましょう。
⑥すべての部品が乾いたら、元の位置に戻します。
ウォーターサーバを分解する前に、スマホなどで写真を撮っておくと後で組み立てるときに困ることがありません。
⑦新しいボトルをセットし、水を補充します。
最後に電源を入れて正常に動作するか確認しましょう。
定期的にこれらの掃除を行うことで、ウォーターサーバーを清潔に保ち、安全で清潔なおいしい水を使い続けることができます。
ウォーターサーバーのお掃除に塩素系漂白剤は使える?
うっかりお手入れを怠ってしまい、ウォーターサーバーにカビが生えてしまった場合、塩素系漂白剤などの強い洗剤を使ってのお掃除は絶対にやめましょう。
強い洗剤や塩素系漂白剤を使ってしまうと万が一サーバー内に漂白剤の成分が残ってしまった場合、水質に影響が出たり健康被害を及ぼす可能性があり大変危険です。
それではカビが生えてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
専用クリーニングキット
市販されているウォーターサーバー専用のクリーニングキットを使用しましょう。
カビなどが生えて自身でお手入れするのが難しい場合は、市販のクリーニングキットを使用するのが一番安全で効率的です。
クエン酸
クエン酸を使用して内部のカビや汚れを取り除く方法もあります。
クエン酸を水に溶かし、サーバーの内部を洗浄していきましょう。
クエン酸は食品にも使用される安全な成分であり、カルキやカビの除去に効果的です。
酢
酢を使用して内部を洗浄することも可能です。
酢は自然の抗菌作用を持ち、カビの除去に役立ちます。
酢を水で薄めてサーバーの内部を洗浄し、その後しっかりと流水ですすいでいきましょう。
すすぎをしっかり行わないと酢の臭いが残ってしまう場合があるので注意しましょう。
お手入れ方法
①ウォーターサーバーの電源を切り、中に残っている水をすべて外へ排出しましょう。
②塩素系漂白剤の代わりに、上記のクエン酸や酢を使用して内部を洗浄していきましょう。
(クリーニング専用キットを利用する場合は説明書通りに進めてください。)
③洗浄後は、水を数回入れ替えてしっかりとすすぎ、内部の汚れを完全に排出していきましょう。
すすぎがしっかりできているのか不安な場合は食紅を使って色水を作り、色水を入れてから普通の透明の水をいれて、色水が出なくなるまですすぎを行いましょう。
④最後に、部品を再度取り付けて、水を補充し、電源を入れて動作を確認しましょう。
また、カビがひどい場合は、専門のクリーニング業者に依頼することも検討してください。
専門業者は専用の機材と方法で徹底的に掃除を行い、安全で清潔な状態に戻すことができます。
ウォーターサーバーのお手入れ頻度は?
ウォーターサーバーの全体的なお手入れ方法についてご紹介してきましたが、大体どのくらいの頻度でお手入れしていくのが理想的なのでしょうか?
外部の拭き掃除
できれば週に1度行いましょう。
給水ボタンやノズル周り、サーバーの外側を清潔な布やタオルで拭き取ることで皮脂や汗などを除去することがき、ウォーターサーバーを清潔に保つ事が出来ます。
給水ノズルやドリップトレイの洗浄
月に一度行いましょう。
取り外せる部品(給水ノズルやドリップトレイなど)を中性洗剤と水で洗浄し、風通しの意日陰でよく乾かします。
頻度は月に一度と書きましたが、汚れているのを見たらその都度取り外して洗浄してあげるのが理想です。
内部の掃除(タンクや配管の洗浄)
3か月ごとを目安に、クエン酸や酢を使って内部のタンクや配管を掃除しましょう。
ウォーターサーバーで使用しているのが硬水の場合
ウォーターサーバーで使用しているお水の種類が香水の場合、カルシウムとマグネシウムが多く含まれているため、サーバー内にカルキなどの堆積物が蓄積しやすくなっています。
そのため、お手入れは通常よりも頻度を上げることをお勧めします。
内部の掃除(タンクや配管の洗浄)
・1〜2ヶ月ごと
硬水でない場合の頻度は3か月に1度でしたが、硬水の場合は1~2か月ごとにウォーターサーバー内部のお手入れをするようにしてください。
硬水のミネラルによる堆積物の形成を防ぐために、クエン酸や酢を使用して1~2か月ごとに内部を掃除します。
上記以外のお掃除頻度は、硬水を使用していない場合のお手入れ頻度と変わりありません。
まとめ
家族や会社でさまざまな人が利用するウォーターサーバー。
お掃除するのは少し大変かもしれませんが健康には変えられませんよね?
ウォーターサーバー内部の汚れをしっかり落として清潔でおいしいお水を飲めるように準備しておきましょう!