小学校に入ると音楽の時間に鍵盤ハーモニカやリコーダーを使う授業が始まりますね。
夏休みや冬休みなど長期間のお休みに入る前に、学校から持ち帰るアイテムでもあります。
この2つの楽器は口をつけるものでもある為、衛生面で少し気になるという方もいるのではないでしょうか?
今日はそんなリコーダーと鍵盤ハーモニカのお手入れ方法についてご紹介します。
鍵盤ハーモニカとリコーダーの汚れとは?
学校での使用頻度が高い鍵盤ハーモニカとリコーダーにはどんな汚れが蓄積しやすいのでしょうか?
鍵盤ハーモニカ
- 唾液
演奏中に吹き込まれる唾液が内部や吹き口に溜まりやすく、これが汚れやバクテリアの繁殖の原因になります。 - 湿気
楽器内部に溜まる湿気が原因で、カビや錆が発生しやすくなります。
使い終わったらすぐにケースにしまう場合が多いため雑菌が繁殖しやすくなります。 - ホコリと汚れ
使用中に手や口から付着するホコリや汚れが原因です。
特に、学校などで多数の生徒が使用する場合は、汚れが溜まりやすくなります。 - 皮脂や汗
演奏中に皮脂や汗が鍵盤に付着し、汚れの原因となります。
リコーダー
- 唾液
演奏中に吹き込まれる唾液が内部や吹き口に溜まりやすく、これが汚れやバクテリアの繁殖の原因になります。 - 湿気
楽器内部に溜まる湿気が原因で、カビが発生することがあります。
使い終わったらすぐにケースにしまう場合が多いため雑菌が繁殖しやすくなります。
木製リコーダーでは湿気やカビなどは大敵なため、破損に繋がってしまう場合もあるので注意が必要です。 - ホコリ
手や口からホコリが付着し、トーンホール(指穴)や内部が汚れやすいです。 - 皮脂や汗
皮脂や汗がトーンホールに付着し、汚れやすくなっています。
鍵盤ハーモニカとリコーダーを掃除するときの注意点は?
お掃除を始める前に鍵盤ハーモニカとリコーダーを掃除するときには注意しなければならないことがいくつかあるのでご紹介します。
鍵盤ハーモニカ
- 水分の使用量に注意
水分が鍵盤ハーモニカの内部に残り、カビや腐食の原因となります。
布や綿棒を使う場合は、水分をしっかり絞ってから使用してください。 - 強い化学薬品の使用を避ける
塩素系漂白剤や強力な洗剤は、素材を劣化させる可能性があります。
中性洗剤や楽器専用のクリーナーを使用しましょう。 - 力を入れすぎない
鍵盤や内部のパーツは繊細です。
掃除する際に力を入れすぎると破損する恐れがあるので、やさしくお手入れするようにしましょう。 - 分解に注意
自分で分解して掃除する際は、楽器の構造を理解していることが重要です。
無理に分解すると元に戻せなくなったり破損の原因になるため専門家に依頼してください。 - 完全に乾燥させる
湿ったまま保管するとカビや錆の原因になるため、自然乾燥させるか、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。 - 保管環境に注意
湿気が多い場所や直射日光が当たる場所での保管は避けてください。
乾燥した涼しい場所に保管し、ケースやカバーを使用してホコリや汚れから保護しましょう。 - 定期的なメンテナンス
定期的に掃除とメンテナンスを行うことで、鍵盤ハーモニカの状態を良好に保つことができます。使用後に毎回軽く掃除し、定期的に詳細な清掃を行いましょう。
木製のリコーダーの場合
- 適切な道具を使用する
柔らかい布、掃除棒(クリーニングロッド)、ガーゼまたは専用のクリーニングクロスを使用します。硬いブラシや鋭い道具は使用しないようにしましょう。 - 水分の使用に注意
水分がリコーダーの内部に残るとカビや腐食の原因となります。
布やガーゼを使用する際は、水分をしっかり絞ってから使用してください。 - 強力な化学薬品の使用を避ける
塩素系漂白剤や強力な洗剤は、リコーダーの素材を劣化させる可能性があります。
中性洗剤や楽器専用のクリーナーを使用しましょう。 - 力を入れすぎない
リコーダーの内部やトーンホールは繊細です。
掃除する際に力を入れすぎると破損する恐れがあるので、優しく取り扱ってください。 - 分解に注意
自分で分解して掃除する際は、リコーダーの構造を理解していることが重要です。
無理に分解すると元に戻せなくなったり破損の原因になるため専門家に依頼してください。 - 完全に乾燥させる
洗浄後や使用後はリコーダーを分解したまま乾燥させます。
風通しの良い場所に置いて、完全に乾燥させることが重要です。
湿ったまま保管するとカビや錆の原因になります。 - 保管環境に注意
湿気が多い場所や直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。
乾燥した涼しい場所に保管し、ケースやカバーを使用してホコリや汚れから保護します。
乾燥剤をケースに入れておくと、湿気を防ぐのに役立ちます。 - 定期的なメンテナンス
使用頻度に関わらず、定期的に掃除とメンテナンスを行うことで、リコーダーの状態を良好に保つことができます。
プラスチック製リコーダーの場合
- ぬるま湯と中性洗剤を使用
ぬるま湯と中性洗剤を使って洗浄し、柔らかいブラシを使用して内部やトーンホールを掃除します。 - 消毒用アルコールの適度な使用
消毒用アルコール(70%以上のイソプロピルアルコール)を使用して表面を拭き取ることで消毒ができますが、頻繁に使用すると材質が傷む場合があるため過度使用は避けましょう。
鍵盤ハーモニカとリコーダーのお掃除を始めてみよう!
汚れやすい部分や注意点がわかったところで早速お手入れしてみましょう!
鍵盤ハーモニカ
【準備するもの】
・柔らかい布
・綿棒
・中性洗剤
・ぬるま湯
・小さなブラシ(歯ブラシなど)
・タオル
- 外側の掃除
柔らかい布で鍵盤ハーモニカの全体を拭き、ほこりや汚れをやさしく取り除きます。
しつこい汚れがある場合は、布を少し湿らせて中性洗剤を少量付けて拭きます。
その後、湿らせた布で洗剤を拭き取ります。 - 鍵盤の掃除
鍵盤の隙間や表面に汚れがたまっている場合は、綿棒を使って汚れを落としましょう。
綿棒を少し湿らせ、中性洗剤を少量付けて掃除すると効果的です。
鍵盤全体を掃除した後は、乾いた布で水分が残らないように拭き取ります。 - 内部の掃除
口をつける吹き口(マウスピース)は取り外し可能な場合が多いです。
取り外してぬるま湯と中性洗剤で洗います。洗った後は風通しの良い日陰でしっかりと乾かします。
内部に溜まった唾液や汚れを取り除くために、吹き口を外した状態で鍵盤を押しながら楽器を逆さにして軽く振ると、汚れや水分が出てきます。
水分や汚れがしっかりと出きったら、内部をしっかりと乾かします。 - 乾燥させる
全体の乾燥鍵盤ハーモニカ全体をしっかり乾かします。
湿った状態で保管するとカビや錆が発生することがあります。タオルで水分を拭き取った後、風通しの良い場所で自然乾燥させます。 - 動作の確認
吹き口を取り付けて、鍵盤ハーモニカの動作確認を行います。
最後に全体を再度軽く拭いて、清潔な状態で保管します。
リコーダー
【準備するもの】
・柔らかい布
・掃除棒(クリーニングロッド)
・ガーゼまたは専用のクリーニングクロス
・水と中性洗剤(木製リコーダーの場合は専用のオイル)
・使った後のお手入れ方法・
- リコーダーを分解し、掃除棒にガーゼやクリーニングクロスを巻きつけます。
- 掃除棒を使って、管内の水分や唾液を拭き取ります。掃除棒を優しく管の中に通し、全体を拭き取ります。
- 柔らかい布でリコーダーの外側を拭き、指の油や汚れを取り除きます。
この1~3の手順は使った後毎回行うことが重要です。
次にしっかりとしたお手入れの方法をご紹介します。
プラスチック製リコーダーの場合
- リコーダーをぬるま湯に浸け、中性洗剤を使って洗います。柔らかいブラシを使って、内部やトーンホール(指穴)を掃除します。
- 洗浄後はしっかりとすすぎ、完全に乾燥させます。
木製リコーダーの場合
- 木製リコーダーは水に浸けないようにします。
水での洗浄は木を傷める可能性があるため、定期的に専用のリコーダーオイルを使ってオイルを塗布します。
オイルを布に含ませ、リコーダーの内側と外側に薄く塗ります。
これは木を保護し、ひび割れを防ぐのに役立ちます。 - 洗浄後や使用後は、リコーダーを分解したまま乾燥させます。
風通しの良い場所に置き、完全に乾燥させることが重要です。
特に木製リコーダーは湿ったまま保管するとカビや変形の原因になります。 - リコーダーは湿気の少ない場所に保管します。
ケースやカバーを使用してホコリや汚れから保護し、乾燥材を使って湿気から守りましょう。
まとめ
毎日使うものではありませんがお手入れの頻度も少ないため、お手入れの順番としては後回しになりがちでもあります。
子供たちが使うものでもあるのでできるだけ清潔にしてあげたいものですよね?
お手入れが行き届かない場合もあるのでしっかり大人が管理してあげられると、子供たちの健康も守ることにつながります。
これを機にお手入れしてみてはいかがでしょうか?