いろんな食べ物を簡単に調理できる電子レンジ。
今やなくてはならないものになっています。
そんな電子レンジは、食べ物を温めたり解凍したり赤ちゃんの哺乳瓶を消毒したり、温める以外にも色々なことができるようになってきています。
そんな電子レンジですが、すぐ汚れてしまうからついついお手入れをささっとしてしまうこともあるのではないでしょうか?
いろいろな食材や物を入れて使う場所だからこそお手入れをちゃんとしたいもの。
最近ではお手入れが簡単な回らない電子レンジが主流になってきていますが、まだまだ回る電子レンジを使っているご家庭も多いはず。
それではこの電子レンジ、どのようにお掃除していけばいいのでしょうか。
電子レンジとは
皆さんがよく使用する電子レンジ。
どのようにものを温めているかご存じですか?
正直な所、どういう仕組みになっているのかは知らない方もいるのではないでしょうか。
これから長くお付き合いする電子レンジの仕組みをお手入れ前に理解しておきましょう!
電子レンジの仕組み
電子レンジは英語でマイクロウェーブ・オーブン(microwave・oven)と言います。
英語の表記から考察すると極小の振動、つまり“何か”を振動させるオーブンということになってきます。
その“何か”とは、水分です。
電子レンジで加熱できるものは必ず水分が含まれており、電子レンジはその水分の粒子を振動させることによって物を温めます。
では、その水分は何によって振動させられているのでしょうか。
答えはマイクロ波です。
マイクロ波は電子のことで、電子レンジの中で温められている物の水分の粒子はこの電子が電子レンジ内で乱反射することによって振動させられています。
水分(水)は水分子とも呼ばれており、この水分子にはプラスとマイナスの電荷が存在しています。
水分子に含まれているプラス部分をマイクロ波が何度も向きを変えることによって、擦れあい熱が発生します。
冬場、寒いときに手を擦り合わせると暖かくなりますよね。
この現象と同様にこの水分子同氏が擦れあって起きる摩擦熱によって食べ物や飲み物が暖かくなるのです。
逆に、電子レンジで温めるものは水分がないと温めることができません。
また、水分を含んでいても温めている間に水分が蒸発してしまうこともあるので、温める時には水分に注意しながら温めすぎないよう注意することが重要となってきます。
調理法やお野菜など、電子レンジの温める機能としてコースの設定がある場合はそのコースの指示に従えば確実に温められることができるので、必ず温め時間は記載通りまたは電子レンジのコースにお任せするのが無難です。
回るレンジと回らないレンジの違い
少し前までは回る電子レンジが主流でしたが、最近では回らない電子レンジも増えてきました。
では、回るレンジと回らないレンジ何が違うのでしょうか?
まず、回るタイプの電子レンジですが電子レンジ内で乱反射するとはいっても、マイクロ波は一方向からのみの照射となり温める際にムラができてしまいます。
つまり、右からの照射の場合温めたいものの左側が影となってしまうため、右側は温められても左側は十分に温められないということです。
次に、回らないタイプの電子レンジですが、回らないタイプはマイクロ波の照射が一方向からのみの照射ではなく下から全体的に温めてくれるため、温めた際のムラがなく電子レンジ内のものを回す必要がありません。
なので、ターンテーブルが必要なくお手入れもしやすいわけです。
早速電子レンジをお掃除してみよう
それでは、電子レンジの仕組みを少々理解してきたところでお掃除してみましょう!
※ご利用の電子レンジによりお掃除方法が変わってきます。必ず説明書をよく読み、お掃除を行うようにしてください。
お掃除方法その①
簡単にお掃除する方法としてまず挙げられるのが“レモン”を使った簡単な方法。
賞味期限が切れてしまったものや、少し傷んでしまったものでも使用できます。
また、汚れのほかに気になるのが庫内のにおい。
さまざまなものを電子レンジで次々に温めるため、庫内に汚れがたまり独特なにおいが発生することもしばしば。
そんな時に、レモンやオレンジを使ったお掃除方法が効果的です。
準備するもの
・レモンまたはオレンジ 1個
・お水
・耐熱容器
・キッチンペーパーまたは布巾
お掃除方法
1.耐熱容器に半分ほど水を入れ、そこに輪切りにしたレモンまたはオレンジを絞ります。
絞り終わったレモンやオレンジの皮などもすべてお水に入れてしまいましょう。
2.①で作ったレモンまたはオレンジ水を電子レンジの中に入れ、2~3分ほど温めましょう。
3.温め終わったらそのまま10分ほど放置しましょう。
4.放置し終わったら庫内をキッチンペーパーや布巾などで拭いていきます。
5.汚れがひどい場合は、取り出したレモンまたはオレンジの皮でこすると効果的です。
レモンやオレンジなどの柑橘類には“リモネン”という成分が含まれており、特にオレンジにはレモンよりも多く“リモネン”が含まれています。
キッチンのお掃除に使う中性洗剤などにオレンジの成分が入っているのはこの“リモネン”を使用しているためです。
自然由来の成分のため地肌にやさしく手が荒れにくい特徴があります。
“リモネン”は果汁ではなく皮に含まれている成分のため、お掃除するときには皮を使うことがおすすめです。
お掃除方法その②
毎日使う電子レンジ。
おおまかな掃除はできていても庫内までしっかりとお掃除はなかなかできないもので、ずっと使っていると庫内残ったものが焦げ、においの原因になることがあります。
庫内で焦げてしまったものはこびりついてしまっていることが多くなかなか取り除けません。
こびりついた焦げを落とそうと、タワシなどでこすってしまうと庫内が傷つき故障の原因にもなります。
使用時に火が散る危険性があるので、電子レンジ使用時は絶対にアルミホイルや金タワシは使わないようにしましょう。
電子レンジの頑固な焦げつきを落とすために使用するのは重曹です。
それでは重曹を使ったお掃除方法をご紹介します。
用意するもの
・耐熱容器
・重曹 小さじ1~2杯
・お水 200cc程
・キッチンペーパーまたは布巾
1.耐熱容器にお水200ccと重曹を混ぜ、重曹水を作ります。
2.電子レンジに重曹水を入れ、2~3分ほど加熱しましょう。
3.電子レンジで加熱後、1時間ほどそのまま放置します。
4.1時間ほど置いたら電子レンジの庫内をキッチンペーパーや布巾で拭いていきましょう。
温めた重曹水の蒸気を庫内全体にいきわたらせることで電子レンジ内の汚れが落としやすくなります。
お掃除方法その③
重曹を使うお掃除方法のほかにもお酢やクエン酸を使ったお掃除方法もあります。
ただ、お酢やクエン酸を使ったお掃除方法になるとお酢の独特のにおいなどが気になる場合もあるので、においが気になる場合は重曹でのお掃除方法がおすすめです。
用意するもの
・耐熱容器
・お酢またはクエン酸
☆お酢(お水で4~5倍に薄めて全体で200cc) クエン酸粉末(水200ccに対し小さじ2~4杯程度)☆
・お水
・キッチンペーパーまたは布巾
1.お酢を使用する場合は耐熱容器にお水とお酢を入れて全体で200ccになるように酢水を作ります。
クエン酸を使用する場合はお水にクエン酸粉末小さじ2~4杯ほどを溶かしたク3.エン酸水を作ります。
2.①でつくった酢水またはクエン酸水を電子レンジに入れ、2~3分ほど加熱します。
3.加熱後1時間ほど放置し、庫内に蒸気をいきわたらせましょう。
4.1時間放置した後庫内をキッチンペーパーや布巾で汚れをふき取りましょう。
お酢やクエン酸は固まりがちなアルカリ性の汚れを落としやすくしてくれる効果があるので、頑固な汚れには効果的です。
また、お掃除後の独特なにおいが気になる場合は電子レンジを一日開けたままにし、風通しを良くしてあげると徐々ににおいは消えていきます。
お掃除方法その④
上記の方法を使ってもなかなか落ちない頑固な汚れがある場合は、重曹をペースト状にしてお掃除する方法もあります。
お掃除その②の重曹水を使うお掃除にプラスして、電子レンジの庫内が温かいうちにペースト状の重曹を柔らかめのタワシにつけてこすりましょう。
汚れが浮いてきたら布巾やキッチンペーパーにつけて拭き取りましょう。
電子レンジは除菌できる?
さまざまなものを温めて使う電子レンジですが、煮沸消毒や熱殺菌と違いマイクロ波は菌を殺すことはできません。
そのため、お掃除後に除菌してあげるとカビ防止にもつながります。
ただし、食品を温めることが多いためカビキラーなどの強力なものは使わない方が無難です。
食品にも使えるアルコールスプレーを使ってお掃除後の仕上げに除菌するようにしましょう。
除菌の方法
・食品にも使えるアルコールスプレー
・キッチンペーパーまたは布巾
上記それぞれのお掃除方法でお掃除した後、布巾やキッチンペーパーにアルコールをしみこませて仕上げに拭いて完了です。
それぞれの電子レンジのお掃除方法は取扱説明書を必ず確認してからお掃除するようにしましょう。
参考/おすすめリンク
・【電子レンジ掃除マニュアル】頑固な汚れを落とすための手順・必要なものを解説! – | カジタク
・電子レンジのカビをアルコール消毒!徹底的に除菌する方法は? | コジカジ
・リモネンとは?含有率がダントツで高い食品・精油とは? – けせらせらっこ