キッチンクリーニング

茶渋とコーヒー渋の落とし方は?コップ・マグカップの取れない汚れ

寒いこの季節、体が冷えて暖かい飲み物がほしくなってきているのではないでしょうか?
ホットコーヒーや紅茶をお気に入りのマグカップに入れてほっと一息して飲み終わった後、カップの底を見て見ると意外と汚れていたりしませんか?

そんな汚れのことは渋といって、台所用の中性洗剤だけでは落とすことができません。
今回はその茶渋とコーヒー渋の落とし方について説明していきます。

茶渋とコーヒー渋って?

ではこの茶渋とコーヒーの渋とはいったい何なのでしょうか?
皆さんは歯磨き粉のCMなどで【ステイン】と言う言葉を聞いたことがありませんか?
茶渋やコーヒー渋によるシミはこのステインという着色汚れが原因になっています。
赤ワインやタバコを吸う方の歯が黄色く目立つのもこのステインが原因で、このステインのほかにカテキンやポリフェノールなどの成分が水に含まれるミネラル分と混ざり合うことで頑固な茶渋となってしまうのです。

最近では自宅からマイボトルを持参して飲み物を持ち歩いている方もいますが、水筒ってなかなかそこまでしっかり洗うのが難しかったりしますよね。
そういった洗いにくい場所は要注意です。
汚れが蓄積しやすく、特に茶渋やコーヒー渋は汚れが蓄積してしまうとその部分から雑菌が繁殖してしまうこともあるからです。

茶渋とコーヒー渋を落とそう

それでは早速、茶渋やコーヒー渋を落としていきましょう。
いくつか方法があるので簡単に説明していきます。

つけ置きで茶渋とコーヒー渋を落とす方法

まずは一番簡単なつけ置きで茶渋とコーヒー渋を落としていきましょう。

1.塩素系漂白剤を使う

ハイターやブリーチなどの塩素系漂白剤を使って落とします。
強力な洗剤なので除菌もしっかりできて簡単に落とすことができるのでお手軽ですね。
ただし、上記で記述した通り強力な洗剤なのですすぎはしっかりと行いましょう。

[用意するもの]
ぬるま湯
ハイター又はブリーチ

①汚れた食器にぬるま湯を入れます。

②規定量の塩素系漂白剤を入れます。

③5~10分ほど放置したら、洗剤が残らないようしっかりとすすぎます。

これでかなりきれいになりますよ。
泡のスプレータイプを使う場合は茶渋の部分に直接泡を噴霧して5~10分ほど放置してすすげば同じ効果が得られるはずです。

塩素系漂白剤を使うにあたっての注意点として、陶器やプラスチックに対しては問題なく使用することができますが、金属製のタンブラーなどに使用すると変色やタンブラー自体が傷んでしまう危険があるため使用はお勧めできません。

2.重曹を使う

クエン酸&セスキエコ洗剤

塩素系漂白剤は簡単だけど、口にふれるものなのでできれば避けたいという方にお勧めなのが天然由来の成分でできている重曹です。

[用意するもの]
重曹
熱湯

①汚れた食器に熱湯を入れます。

②重曹を小さじ1杯いれて溶かします。

③1時間ほど放置します

④放置し終わったらすすぎます。

上記の方法でまだ汚れが残っている場合は、粉の重曹をサランラップにつけて擦ってみましょう。
重曹には研磨剤が入っているので、こするだけでもきれいになるはずです。
※あまり強くこすりすぎると食器を傷める場合があるので優しくこすってください。

3.酸素系漂白剤を使う

酸素系漂白剤の代表的なものと言えばオキシクリーンです。
塩素系漂白剤に比べて、脱色作用がないため安心して使うことができます。

[用意するもの]
お鍋又はバケツ
熱湯
酸素系漂白剤

①汚れた食器を入れられる大きめのお鍋、又は深めのバケツに熱湯を入れます。
※熱湯を入れても大丈夫なバケツを使いましょう。

②スプーンの4分の1ほどの洗剤を溶かします。

③食器を入れていきます。
※この時茶渋やコーヒー渋の部分に洗剤水がいきわたるように浸します。

④1時間ほど放置します。

⑤放置し終わったらしっかりとすすぎます。

汚れが少し残ってしまった場合はスポンジなどで軽くこすってみましょう。
簡単に汚れが落ちるはずです。

物理的に茶渋とコーヒー渋をこすって落とす

実は上記で紹介したつけ置き以外にも落とす方法があります。
そこまで茶渋やコーヒー渋が蓄積していないけどうっすら汚れてきたなと思ったときや、食器が一つのために使うのがもったいないなと感じたときにはこちらの落とし方でも落とせるのでやってみましょう。

1.歯磨き粉

歯磨き粉には歯の着色汚れを落とすための研磨剤が含まれています。
その研磨剤の性質を利用して茶渋やコーヒー渋を落としていきましょう。

[用意するもの]
歯磨き粉
スポンジ

①スポンジに歯磨き粉を付ける。

②茶渋部分を磨いていく。

③歯磨き粉が残らないようしっかりとすすぎます。

2.塩

つけ置きの洗剤を使うのも抵抗があるし、歯磨き粉もちょっと避けたいという方は割とどこのご家庭にもある塩を使ってみましょう。
塩の粒は比較的硬く、研磨効果が期待できるので口につける食器でも塩なら安心して使えます。

[用意するもの]

※粒が荒いものをおすすめします。
スポンジ

①コップに一つまみの塩とお水を入れます。

②スポンジで茶渋やコーヒー渋の部分を擦ります。

③汚れが落ちにくい場合は、汚れの部分に直接塩を着けて擦りましょう。

④汚れが落ちたらしっかりすすぎましょう。

3.メラミンスポンジ

上記で紹介してきた洗剤を使うことなく、茶渋やコーヒー渋を落とすことも可能です。
しかし、こする手間がかかるためなかなかつけ置きなどの洗剤に比べると汚れが落ちるのに時間がかかるというデメリットがあります。

[用意するもの]
メラミンスポンジ(激落ちくんなど)

①メラミンスポンジを擦りやすいよう小さめに切っておきます。

②メラミンスポンジを水で濡らし、汚れた部分を擦っていきます。

メラミンスポンジはメラミンと呼ばれる非常に硬い樹脂でできていて、細かい空洞がたくさんあるため水で濡らしただけで茶渋やコーヒー渋をかき出してくれます。
溶剤を使うやり方に比べると少々手間ですし、除菌の効果が期待できません。

4.アクリルたわし

アクリルの毛糸で編まれたたわしのことです。
アクリル毛糸の細かい繊維が茶渋やコーヒー渋を絡めとって落としてくれます。

お掃除の定番クエン酸

重曹を使っているのならばクエン酸も効くのでは?
と思った方も多いと思いますが、実はクエン酸は茶渋やコーヒー渋と成分の相性がよくありません。
茶渋やコーヒー渋は【酸性】でクエン酸は【アルカリ性】になりクエン酸では汚れが落ちにくく帰って手間がかかってしまいます。
また、クエン酸はつけ置き洗いで紹介した洗剤たちに混ぜてしまうと有毒なガスが発生し危険なので絶対に混ぜて使うことがないようにしましょう。

茶渋やコーヒー渋がつかないために

茶渋やコーヒー渋を放っておくと雑菌が繁殖してしまうことがないようできるだけ簡単に日々のお手入れができるのが理想ですよね?
それでは、茶渋やコーヒー渋がつかないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。

飲み終わったらすぐに洗う

飲み終わった食器をそのままにしてしまうと茶渋が蓄積してしまう原因の一つになるため、すぐに洗うよう心がけましょう。
洗う時間がないときは水につけておく又は水ですすぐだけでも茶渋やコーヒー渋の蓄積を防ぐことができますよ。

お米のとぎ汁で煮出す

お鍋にお米の時汁を入れて陶器の湯飲みなどを煮沸すると茶渋がつきにくくなります。
また、陶器が割れにくくなるという一石二鳥の効果があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はコップ・マグカップなどの茶渋とコーヒー渋の落とし方についてご紹介しました。

思い入れのある食器ならば、ずっときれいに使っていきたいですよね。
カップの底が汚れてきたなと思ったら、今回の方法で念入りに洗ってみてはいかがでしょうか。

参考/おすすめ書籍

しつこい茶渋の落とし方|つけ置きからこすり洗いまで9パターンを徹底検証!|トクバイニュース
茶渋の取り方は重曹・塩・漂白剤の3通り!渋々やらずにすぐやって!|ユアマイスター
茶渋の落とし方|重曹やハイター、クエン酸を使った茶渋のとり方は?|コジカジ

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