5月と言えば男の子の成長をお祝いするこどもの日。
男の子がいるご家庭では、兜や鯉のぼりをこの時期に出す方もいるのではないでしょうか。
1か月ほどは出しっぱなしになるかぶとやこいのぼりですが、鯉のぼりに関しては外に出して飾る物で非常にサイズが大きいものも多いですよね。
お天気の悪い日は出さないご家庭もあると思いますが、実際出し入れが大変で外に出しっぱなしになっているなんてご家庭もあるのではないでしょうか。
そんなこいのぼりの正しいお手入れの仕方はご存じでしょうか。
今日はそんな鯉のぼりのお手入れ方法についてご紹介します。
鯉のぼりって洗えるの?
そもそもこいのぼりを洗うことはできるのでしょうか。
洗濯機の使用はできませんが、手で洗うことは可能です。
鯉のぼりには金具がついている為、洗濯機を使ってのお手入れは絶対にしてはいけません。
こいのぼりも洗濯機も壊れてしまう可能性があるので絶対にやめましょう。
また、鯉のぼりはほとんどがナイロンやポリエステルなどの繊維でできている為、アイロンを使用することができません。
ある程度のシワは私たちの手でも伸ばすことができますが、全てのシワを取り除くことは不可能です。
こいのぼりの柄によっては金箔が使用されている物もあるので洗濯機に入れてしまうと金箔が剥がれてしまうなど支障が出てきてしまいます。
お安いお値段で買えるものではないこいのぼり。
特に大きさが大きい物や、こいのぼりの本数が多かったり名前が入った一点物など特別な日に飾るからこそ長く大切にしておきたいものですよね。
鯉のぼりは雨の日に出しておいても大丈夫?
鯉のぼりはナイロンやポリエステルでできている物がほとんどだと思います。
ナイロンやポリエステルで出来ていると聞くとなんとなく雨に強いイメージを持つ方もいると思いますが、材質によっては水にぬれて重なったままの状態を放置しておくと色移りしてしまう可能性があります。
また、どちらの生地も布になるので雨ざらしにしておくのはあまり良いとはいえません。
雨粒も近年は全くの無害とはいえず、酸性雨という大気汚染が進んだことによる害のある雨が降ることもあります。
酸性雨が降ると金属に錆を発生させたりコンクリートを溶かしてしまうなど、鯉のぼりにとっては非常に良くない雨になるので、お天気の悪い日はこいのぼりを外に出すことは避け、もうすでに外に出ている鯉のぼりは取り込むようにするのが無難です。
鯉のぼりのお手入れ方法
それでは早速お手入れしていきましょう。
まず、こいのぼりの鯉の部分です。
鯉のぼりは大きい物が多いと思うので基本的にはバスタブにぬるま湯を溜めて手洗いします。
[必要なもの]
ぬるま湯
中性洗剤
①バスタブにぬるま湯をはり中性洗剤を入れます。
②洗剤を溶かしたらこいのぼりを1~2時間バスタブにつけ置きしておきます。
(その間に矢車や回転球のお手入れをすると効率が良いです)
③時間が経って、汚れの気になる部分をやさしくもみ洗いしましょう。
この時金箔の部分をごしごし洗ってしまうと剝がれてしまうので金箔の部分はもみ洗いしないようにしましょう。
④ある程度汚れが落ちたらぬるま湯を抜き、再度新しいぬるま湯をはってしっかりすすぎます。
2~3回しっかりとすすぎをしましょう。
⑤すすぎ終わったら直射日光の当たらない日陰でシワを伸ばしながら干していきます。
※直射日光に当ててしまうと色落ちの原因になるのでやめましょう。
こいのぼりの金具部分のお手入れ
こいのぼりは鯉の部分だけではなく、一番上の部分の矢車や回転球もこいのぼりの一部です。
この矢車や回転球はブリキでできている物もあるので、お手入れせずにそのままにしておくと最悪2.3年使っただけで壊れてしまうなんてこともあるそうです。
パーツ部分だけ購入することもできるそうですが、できれば長持ちさせたいですよね。
そんな時は『フッ素樹脂が含まれた防錆用の油』を塗っておくと壊れにくくなります。
『フッ素樹脂が含まれた防錆用の油』というとイメージがわかないと思いますが、もっと皆さんの手元にあるようなものでいうと『KURE5-56』です。
自転車のパーツややネジがさびて動かないときに挿すあの油です。
こいのぼりをしまうときに金具にこの油をさしておくと長持ちするので、柔らかい布で全体を軽く拭いた後最後に油をさしてしまっておきましょう。
また、こいのぼり専用の錆止めも販売があるようなのでこいのぼりを買うときに一緒に買っておくと良いでしょう。
鯉のぼりのしまい方は?
使い終わったこいのぼりは買ったときについてきた箱に入れておいて問題ありません。
捨ててしまった場合はビニールや収納ケースに入れても大丈夫です。
もしあれば昔ながらの風呂敷も通気性に優れているので適していますよ。
また、こいのぼりをしまう際に悩むと思うのが防虫剤。
お洋服の衣替えの時にいれるのでなんとなく入れておいた方が良い気がしますが、こいのぼりの材質はナイロンやポリエステルになるので虫食いされることはありません。
逆に入れてしまうと化学反応を起こしてこいのぼりの色を溶かしてしまう恐れが出てくるのでやめましょう。
こいのぼりを長持ちさせるためにお手入れを
せっかく我が子のために買った、買ってもらったこいのぼり。
晴れた日に大空を泳ぐ姿は圧巻でふと見上げた時にこいのぼりが泳いでいるとつい見入ってしまいます。
正しいお手入れで長く飾り続けていけると良いですね!