お掃除テクニック

花粉の正しい掃除方法|家の中の花粉症対策|自宅編

冬の寒さが少しづつやわらぎ、最近は暖かい日も増えてきましたね。
暖かい日が増えることはとてもうれしいことですがそれと同時に花粉の飛散量が増えてくる頃でもあります。

心地よい日差しとまだまだ冬場の乾燥が続くこの時期だからこそ、お布団や洗濯物を外で干したいところではありますが、この花粉の飛散で外に干すことができないなんてこともありますよね。
お洗濯は部屋干しができても、私たち自身は買い物に出かけたり、子供たちと一緒に外で遊んだりすることもあるためどうしても花粉の影響を完全に避けることができません。

今回はそんな花粉の正しい除去方法について説明します。

花粉症のメカニズム

花粉症とは主に植物の花粉が原因でくしゃみや鼻水、目にかゆみが出る症状のことを言い代表的な植物をあげると杉やヒノキ、ブタクサなどがあげられ季節アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

通年性アレルギー鼻炎に比べ、3月ころに飛散量が増える花粉の症状に悩まれる方が多いようですが、通年性アレルギー性鼻炎の方も同じように目のかゆみなどの症状に悩まされるようです。
(通年性の場合、ハウスダストなどに反応しくしゃみや鼻水などの症状や症状がひどくなると喘息やアトピー性皮膚炎を発症することもあるようです。)

では、この花粉の季節になるとなぜくしゃみや鼻水などの症状がいつもよりひどくなるのでしょうか?

私たち人間の体は外部から外敵が侵入すると排除しようとする機能が備わっています。
その体の機能が外部から侵入した花粉を体が異物とみなし、排除しようと化学物質が分泌されくしゃみや鼻水で外に出そうとしたり、鼻水や涙で洗い流そうとして症状が出る仕組みになっています。

花粉症が増加している理由

花粉症イメージ

ここ最近花粉症になったという人は増加傾向にあります。
戦後に植林された大量の杉が伐採されずに残り、開花適齢期を迎えていることと同時に地球温暖化が進み春の杉花粉の飛散量が増えているのです。
また、こういった自然の影響意外にも生活環境の変化や排気ガスや大気汚染が花粉の成分と結びつき花粉症の発症を促進しています。

花粉の正しい除去の仕方

植物の花粉は必ず外部から持ち込まれるので、外から家の中に持ち込まないようにすることが大切になってきます。
外から家に入る際に玄関で手でササっと払ってしまっていませんか?
実はこの手で払ってしまう方法はよくありません。

なぜなら、花粉は風に乗って飛ぶくらい粒子が軽いため、手で払ってしまうと逆にコートなどについた粒子が手で払った瞬間に舞い上がってしまい、また別の場所に花粉がついてしまう悪循環が生まれてしまいます。

外から帰った際には玄関などにウェットシートなどを準備しておき、手で払わずにウェットシートを当てましょう。
花粉はウェットシートにくっつくので外部からお家の中に持ち込む花粉の量を大幅に減らすことが可能です。
しかし、表面上の花粉はウェットシートで除去できでも繊維内に入り込んだ花粉はウェットシートでは除去できません。

繊維の奥まで入り込んでしまった花粉に対しては、お風呂場で対処しましょう。
乾いたお風呂場で着替えを行うことで、着替えの際に起こる風で舞い上がる花粉をお風呂場の床に落とし最後にシャワーで洗い流すことで除去が可能になります。
もし空気清浄機がご家庭にある場合は玄関に一台置いておくと外部から入った花粉を空気清浄機で除去することができます。

家の中で花粉がたまりやすい場所

外部から家の中に持ち込まれた花粉を完全になくすことは大変難しいことです。
そんな花粉もたまりやすい場所があります。

①絨毯やカーペット

玄関先に置いてある玄関マットには外部から持ち込まれた花粉が付着しやすいと考えてください。
また、リビングなどで使われる少し毛足の長い絨毯などは繊維の奥に花粉が入り込みやすくなっているので表面だけのお掃除では花粉を完全には取り除くことはできません。
絨毯やカーペットの表面には花粉がふんわりと上にのっているイメージをしてください。
まずは掃除機でふんわりとのった花粉を除去しますが、掃除機の排気に注意してください。
排気の風が壁に当たって花粉を舞い上げてしまうのでできるだけコードレスのスティック型掃除機でお掃除するのが理想です。
コードレスのスティック掃除機がない場合はお風呂場で絨毯の花粉を払って洗い流すと簡単に除去できます。

②窓の近くやカーテン

お部屋の換気で窓を開ける際に窓についた花粉が家の中に入り込むので必然的に窓の近くに置いてあるものには花粉が付着しやすくなります。
また、カーテンにも付着するので注意が必要です。
カーテンに付着した花粉を取り除く際は丸洗いするか、カーペットに使用する粘着シートを使って除去します。
洗濯前に粘着シートを使用して選択するとよりきれいに花粉を除去できます。

③壁や床の隅

花粉以外にも埃がたまりやすい場所として挙げられる場所です。
フローリングなど溝がある場合はその溝にも花粉が入り込みやすくなっています。
花粉や埃は風で舞い上がり、風に乗って飛んでいくので最終目的地はお家の中でいう障害物、いわゆる何もなければ壁に到達すると考えてください。
この時期だと暖房器具にエアコンを利用しているご家庭も多いはず。
そのエアコンの風に乗って外から持ち込まれた花粉などが舞い上がり、壁に沿って落ちているはずです。
お家の中の花粉を気にする際はエアコンなどの風の向きを確認して掃除するようにするときれいに花粉を取り除くことができます。

花粉の時期の室内換気方法

扇風機

コロナウィルスの影響で室内の換気をするため、家の窓を開けなければならない回数も増えました。
当然窓を開ければその分花粉の侵入を許すことになってしまいます。
それではどうやって花粉の侵入を防げばよいのでしょうか?

さすがに換気の際に花粉を一つも侵入させないようにするのは無理があるので、できるだけ室内に花粉を入れないような工夫をするようにしましょう。
例えば、換気は1つの窓に限定しその換気場所にサーキュレーターや扇風機を設置し花粉が外に入らないよう外に向かってサーキュレーターや扇風機の電源を入れます。
そうすることで家の中に入る花粉を多少減らすことができます。
また、明けた窓付近の床や置いてあるものの掃除もしっかりと行いましょう。

花粉は水分を含むことで舞い上がりにくくなるので加湿器を使用することもお勧めします。

花粉とうまく付き合おう

花粉と上手に付き合っていくためにもしっかりとお掃除をして花粉を除去していけば一緒にお家もきれいになり、アレルギーの原因になるアレル物質も除去できて家族の健康をも守ることができます。
これを機に少し念入りにお家のお掃除をしてみてはいかがでしょうか?

参考/おすすめサイト

花粉の飛散量と症状の関係|花粉症ナビ
「健康を守るお掃除術」-プロが教える花粉症対策! つらい花粉シーズンの住まいを快適にする掃除方法|マイホームマガジン

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