冬に大活躍するヒーター。
寒い季節になくてはならない存在ですが、夏の間は不要になるので納屋などにしまう方も多いのではないでしょうか?
ヒーターには灯油が使われているものもあるため、しまうときには中に残った灯油の油抜きや使っていた間にたまったほこりの除去などきちんとお掃除しないと故障に繋がってしまいます。
今回はそんな石油ストーブのお掃除方法と、油抜きの方法もご紹介します。
ヒーターの種類(暖房器具の種類)
ヒーターと一口に言っても様々な種類がありますよね。
今おうちにあるヒーターがどの種類に当てはまるのかチェックしてみましょう。
①セラミックヒーター
セラミックヒーター灯油ではなく電気を使った暖房器具になります。
ファン搭載のヒーターもあり、ファン搭載のものはセラミックファンヒーターと呼ばれます。
パワーが弱いため、広範囲の温めには不向きです。
②パネルヒーター
オイルやガスを使う場合もありますが、ほとんどが電気を使ったヒーターです。
電熱線を温めて使うヒーターよりも暖かくなる時間が早いですが、セラミックヒーターと同じく広範囲の温めには向いていないヒーターです。
③赤外線ヒーター
赤外線ヒーターはその中でも細かく種類がわかれます。
ハロゲンヒーター
値段が安いヒーターとして人気でした。
今は電気代がかかり、暖かさを感じにくいためあまり主流ではありません。
扇風機型のものや縦長のタイプがあります。
カーボンヒーター
ハロゲンの代わりに主流になっています。
遠赤外線で温めるため、電気代も抑えられ暖かさも感じられます。
縦長のスタイリッシュなタイプが多いです。
グラファイトヒーター
カーボンヒーターの中でグラファイト(黒鉛)を発熱体とするヒーターのことです。
カーボンと同じく縦長のスタイリッシュなタイプのヒーターが多いようです。
シーズヒーター
金属管で発熱体を覆っているタイプです。
遠赤外線量も多いですが即効性が低いのが難点です。
即効性の工夫がされたハイブリット方の販売もあるようです。
④石油ファンヒーター
灯油を使ってお部屋を暖めるタイプのヒーターです。
この灯油を使うヒーターを使用しているご家庭も多いのではないでしょうか?
電気やガスを使うタイプではないためその分公共料金を抑えることが可能ですが、灯油を準備する手間や灯油を保管する場所などを確保しなければならないデメリットがあります。
⑤ガスヒーター
ガスヒーターは電気とガスの両方を使用します。
ガスを使用するため設置場所が限定されるなど少々手間がかかります。
設置場所があればすぐに取り付け可能ですが、ガス管工事が必要になる場合があるため買ってすぐに使えない場合もあります。
⑥オイルヒーター
ヒーター内部にあるオイルを温めて循環させて、ゆっくりと空気を温めるヒーターです。
本体も熱くなりにくいためお子さんやペットがいるご家庭に向いているヒーターです。
ゆっくりと空気を温める分なかなか温まらずつけっぱなしになることが多いため電気代が上がってしまうデメリットがあります。
⑦オイルフリーヒーター
オイルヒーターに比べ即効性を兼ね備えたヒーターになります。
オイルが内部にないかわりに内部のヒーターを温めて放熱します。
お部屋が温まるまでの時間が短く済み、電気代を押さえられますがオイルヒーターに比べると電気代が上がりパワーの面では少し劣ってしまいます。
①~③は電気を使ったヒーターのため大きいくくりにすると電気ヒーターと呼ばれます。
ヒーターにはどんな汚れが潜んでいる?
基本的には足よりも低い位置に設置されていることが多いため、空気中に浮遊している埃や糸くずなどが吸気口や内部にたまりやすくなっています。
灯油を使うヒーターにゴミや水分などが入り込むことも。
使用時にエラーが起こるようであれば念入りなお掃除が必要になります。
ヒーター内に残ってしまった灯油の抜き方
ヒーター内部に残ってしまった灯油は必ず抜きましょう。
なぜなら残った灯油が劣化し、ヒーターの故障につながる恐れがあるからです。
では、ヒーター内部に残ってしまった灯油はどう処分したらよいのでしょうか?
①屋外で点火し、灯油がなくなるまで稼働させる。
この方法が一番簡単だと思います。
ヒーターをしまう時期はもう大体寒さもなくなり、暖かくなるまたは熱くなってくる頃になるのではないでしょうか?そんな中汗を流しながら屋内で点火するのは熱中症になるリスクもあるため非常に危険です。
②灯油を給油するときに使うポンプを使って内部の灯油を取り除く
本来灯油をヒーターに入れる時に使う電動または主導のポンプを、ヒーターのオイルタンクから灯油のポリタンクへ戻す方法です。
この方法だとすべての灯油を吸い取り切っているかがわかりにくいため、吸い取り終わったら点火してみることをお勧めします。点火するようであれば屋外で点火しそのまま放置して灯油を使いきりましょう。
油抜きをする際は必ず換気を行いながらやりましょう。
また、各ご家庭のヒーターの説明書をよく確認しお掃除にあたるようお願いいたします。
早速ヒーターをお掃除してみよう
それでは、早速お掃除してみましょう。
ヒーターの種類ごとに掃除方法が異なるため必ず説明書をよく読んでからお掃除してください。
電気ヒーターのお掃除方法
基本的には反射板とヒーターのガラス管の埃を取り除くお掃除なので、お手入れは簡単です。
[必要なもの]
台所用洗剤(中性洗剤)
住居用の洗剤(マイペットなど)
水
柔らかい布
ビニールの袋
①まず、反射板を掃除します。
住居用の洗剤を柔らかい布にしみこませて拭き掃除した後乾拭きします。
②ガラス管には台所用洗剤を薄めた液を使って掃除します。
ガラス管はデリケートなため、台所用洗剤を20倍くらいに水で薄めてからしっかりと絞って拭き掃除します。
そのあと必ず洗剤が残らないように乾拭きします。
③ヒーターの外側部分は水気をしっかりと絞った布で拭き、乾拭きをしてから買ったときの段ボールに入れるか、ない場合はビニールの袋にヒーターをいれて保管します。
石油ファンヒーターのお掃除方法
ファンヒーターになるためヒーターの背面部分にフィルター付きのファンがあります。
[必要なもの]
掃除機
柔らかい布
浅い容器
給油ポンプ
新しい灯油
①ヒーターの背面部分にあるフィルターを外し、掃除機で埃を吸い取ります。
※汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めて作った液にフィルターをつけ置きし、歯ブラシで汚れを取り除きましょう。
②給油ポンプを使ってタンクの奥にたまった灯油を抜きます。
③タンクの奥に設置された給油フィルターを取り出します。
④新しい灯油を使って給油フィルターを洗い流します。
⑤柔らかい布を使ってタンクの奥とフィルターを拭き掃除しましょう。
⑥フィルターとタンクのお掃除が終わったら元に戻します。
タンクに残った古い灯油は再利用不可のため絶対に使わないでください。
残った灯油は灯油を買ったガソリンスタンドに持っていけば有料対応してくれるところが多いようです。
ガスファンヒーターのお掃除方法
ガスファンヒーターはガスを使っているため、お掃除する際はまずガスコードを抜きましょう。
抜いたがスコードにはキャップがついているのでコードに必ずキャップをします。
[必要なもの]
掃除機
柔らかい布
中性洗剤
水
①ファンヒーターの場合は背面にフィルターがあるものが多いためフィルターに付着した埃を掃除機で吸い取ります。
※油汚れが見られる場合は中性洗剤を使って水洗いしましょう。
②本体は水気をしっかりと絞った柔らかい布で拭いていきます。
拭き終わったら必ず乾拭きして水気がなくなるようにしましょう。
来年も気持ちよく使うために
次の年の冬も快適に使うために、こまめにお掃除するようにすると長く使えます。
フィルターがあるヒーターの場合は、冬場の使用期間中最低でも1週間に1度はフィルターの掃除をしてあげましょう。
購入時の箱は、捨てずにシーズンオフの時はカビや埃からヒーターを守るため、箱に戻してあげるのが理想です。
箱がない場合は本体がしっかりと覆いきれるビニールの袋に入れて暗所に保管しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はヒーターの掃除・お手入れ方法と灯油の抜き方についてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。
参考/おすすめリンク
・シーズン終わりの暖房器具のお手入れと収納方法|リンナイスタイル
・石油ファンヒーターの掃除|フィルターの汚れの落とし方は?|コジカジ