ハウスクリーニング全般

絵具のお掃除方法|筆、パレットの汚れ落としとお手入れ

小学生になると、図工の時間に絵の具を使って絵画を描く時間ができます。
絵具を使うことによって子供たちの想像力は大幅に広がっていくので、親としても子供の成長を大いに感じられますよね。

そんな絵具ですが、以前紹介したクレヨンよりもお掃除が少々大変。
夏休みや冬休みの前に持ち帰ってきて絵画の宿題をしたりするご家庭もあるのではないでしょうか?
逆に、夏休みや冬休みの間に持ち帰るのを忘れてしまってパレットに残った絵の具がカチカチになってしまって困ったことありませんか?

そんな絵具のお掃除方法について今回はご紹介します。

絵具は何でできている?

まず、絵具って何でできているのかご存じでしょうか?絵具とはひとくくりに言っても意外と細かく分類があったりするので、ご紹介していきます。

水彩絵具

一般的に小学校などで使われているのがこの水彩絵の具。
水彩という名前がついているくらいなので水で落とすことが可能な絵具です。
しかし、いざ洗ってみると意外と落ちません。なぜなら、絵具の成分には【展色剤】と呼ばれる成分が含まれていて、(アラビアガムとも言われます。)乾くと固まる性質があり、ものによっては撥水性もある成分です。
そのため、一度固まってしまうとなかなか落ちない原因になります。

他にも【顔料】などの成分が含まれていて、この絵具粒子が非常に細かいので衣服などについてしまうと色の粒子が繊維の奥まで入り込むためなかなか落ちにくくなってしまうのです。

アクリル絵の具

アクリル絵の具は水彩絵の具と違って乾く前は水に溶けますが、乾いてしまうと水に溶かしたりすることができません。また、水彩絵の具と違って速乾性があります。
アクリル絵の具は画用紙よりも布地のキャンバスに絵を描くときに使われることが多いため、小学生や中学生時代にはなかなか触れ合うことはありません。

油性絵具

サインペンにも水彩と油性がありますよね?
絵具にも水彩と油性と言って、油性の絵具があるんです。
上記で紹介した水彩絵の具とアクリル絵具と違ってあまり触れあうことのない油性絵具ですが、こちらもなかなか厄介で油性と言うだけあって衣服などについてしまうとなかなか落ちない絵具です。

絵具汚れ落としの鉄則!

今回のお掃除方法については使用頻度の高い水彩絵具とアクリル絵具の落とし方について紹介していきます。
まず、絵具汚れの鉄則をご紹介します。

①絵具は使い終わったらしっかり水で洗い流すこと!

道具・衣服両方とも使ったら、衣服についてしまったらなるべく早い段階で洗い流しましょう。
絵具の成分は粒子がとても細かいです。衣服などについてしまうと奥まで粒子が入り込んで落としずらくなってしまいます。
道具についても、固まってしまうとなかなかきれいにはなりません。塊は落とせても、塊がついていた部分に色の跡が残ってしまう場合があるため、できるだけ早い段階で落とすことが重要です。

②衣服についてしまったら衣服の素材を必ず確認する。

衣服の素材確認は必ず行ってください。
絵具の成分を落とす場合、衣服にダメージがあるからです。
また、衣服の素材によっては水洗いができなかったり洗剤が使えない場合があります。

早速落としてみよう

それでは早速落としてみましょう。
まずは、水彩絵具の画材のお掃除です。画材によってお掃除方法が異なるので、画材別に紹介します。

筆のお掃除方法

絵具セットで大事な一つ絵筆のお掃除方法です。

[準備するもの]
・ぬるま湯
・筆洗いの桶(絵具セットの筆洗い桶で大丈夫です)
・柔らかい布

①筆洗い桶にぬるま湯を張って、筆を漬けていきましょう。
少し絵具で固まっている場合はつけ置きして絵具をふやかしていきます。

②筆洗いの桶の縁やそこを使って優しくこすっていきます。
※あまり力を入れ過ぎると筆が痛むので優しくこすります。

③柔らかい布を用意して、筆を拭いていきます。
この時にまだ絵具がつく場合は再度新しいぬるま湯を筆洗い桶にためて洗っていきます。

④最後に、筆先を下に向け乾かしていきます。横に倒して置いておいても大丈夫です。
乾かす前に筆の形を整えておくと、次回も使いやすくなります。

筆は、絵具の次に消耗する道具です。
筆の毛が抜けてきたり、筆先が割れて描きずらいなどの支障が出てきたら買い替えのサインです。

パレットのお掃除方法

最近は学校の指導などで、パレットに残った絵の具を洗わないで次にまた再利用する学校もあるようです。
乾きが早ければ問題ありませんが、水分を多く使っていた場合は別でそのままパレットを閉じてしまうと色同士が混ざり合い最終的に汚くなってしまうため水分が多い場合はしっかり洗うことが大切です。

[準備するもの]
・キッチンペーパー
・ぬるま湯

☆汚れが頑固な場合☆
・重曹
・ぬるま湯
・バケツ
・中性洗剤
・スポンジ

①まず、パレットに着いた絵具をぬるま湯で濡らしたキッチンペーパーで拭き取っていきます。

②大まかな絵具を取り除いたら柔らかい水流で洗い流していきます。
※水流が強すぎると衣服や周りが汚れる原因になるので注意します。

③上記できれいになればここまででお掃除はおしまいです。

④汚れが頑固で落ちない場合は、バケツにぬるま湯を張り大匙1杯の重曹を入れて重曹水を作ります。

⑤パレットを重曹水につけて15~20分ほど放置します。

⑥放置し終わったら重曹水に漬けたまま、中性洗剤とスポンジを使って洗い流しましょう。

⑦最後に流水でしっかり洗い流し、乾燥させましょう。

絵具は意外とカビが生えやすいので画材を洗ったらしっかり乾かしていきましょう。
次にアクリル絵の具の落とし方についてご紹介します。

筆のお掃除方法(アクリル絵の具)

[準備するもの]
・専用のクリーナー
・筆洗い桶
・キッチンペーパー

①まず筆についている絵具をキッチンペーパーでふいて軽く落としましょう。

②筆洗い桶に専用クリーナーを入れて筆に着いた絵具を落としていきます。

③ある程度絵具が落ちたら柔らかい布で筆を拭きましょう。
※拭いても絵具が残る場合は新しいクリーナーを使って再度繰り返し洗います。

④固まってしまっている場合はクリーナーにしばらくつけ置きしてふやかしてから汚れを落とします。

固形せっけんなどを使って落とすことも可能ですが、筆が痛む場合があるためできるだけ専用のクリーナーを使ってお掃除することが望ましいです。

パレットのお掃除方法(アクリル絵の具)

[準備するもの]
バケツ
熱湯
中性洗剤
スポンジ
キッチンペーパー

①バケツに熱湯を入れます。
※くれぐれもやけどには注意してください!

②熱湯中にパレットを入れて1時間ほどつけておきます。

③つけ終わったら中性洗剤を使ってスポンジでこすりましょう。

④それでも落ちない頑固な汚れは専用のクリーナーを使って落とすことをお勧めします。

⑤最後にキッチンペーパーなどで水気をふき取って、しっかり乾燥させます。

絵具がつかない工夫

絵具を使うときはどうしても汚れることが前提。
なかなか一ミリも汚れなかったということはほとんどないことが多いはずです。

なので、絵具を使うときはエプロンをしたり布製のエプロンでは汚れてしまうのでゴミ袋を利用したエプロンを作ってキセルなどの工夫が必要です。

また、絵具を使う画用紙の下には必ず新聞を敷いたり意外と汚れないようにすることはできるものなのでしっかり予防していきたいですね!

まとめ|お手入れで綺麗な絵の具道具へ

いかがでしたか?
今回は絵具のお掃除方法についてご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。

参考/おすすめリンク

絵の具の汚れの落とし方5選!水彩絵の具、アクリルや油彩も落とす!|ユアマイスター
簡単お手入れで汚れた絵の具セットをピカピカに♪洗い方のコツ|カジドレ

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