掃除機は家中の埃を吸い取ってくれる便利な家電ですが、お手入れが面倒くさいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今の主流は、ゴミがそのままケースに入っていくサイクロン式と、吸い込んだゴミが早期内部の紙パックに溜まりそのまま捨てられる紙パック式、最近ではルンバなどのロボット掃除機なども登場し、昔に比べて随分掃除機をかける手間が減ったように思われます。
ではそんな掃除機本体のお手入れってどうしたらよいのでしょうか?
そもそもお手入れが必要なのでしょうか。
早速ご紹介していきたいと思います。
部位別に変わるお手入れ
一口に掃除機と言っても、掃除機も部位ごとに分かれていてその部位ごとにお掃除方法も変わってきます。
大きく下記の部位に分けられます。
☆スティック掃除機の場合☆
・ハンドル部分
・アタッチメント(隙間ノズルなど)
・ヘッド
・フィルターなどの細かいパーツ
・ダストボックス
☆ホース付き掃除機の場合☆
・ハンドルや本体
・アタッチメント(隙間ノズルやブラシ)
・ヘッド
・フィルターなどの細かいパーツ
・ホース
・ダストボックス
今回は一般のご家庭でも主流でよく使われているスティック型ハンディ掃除機と、ホースとつながれている掃除機の2種類のお手入れについて紹介します。
埃に含まれている有害物質
ほぼ毎日掃除機を使っているという方もそうでない方も、日々の生活で発生している埃についてどのくらい知っているでしょうか。
実はこの埃、体に良くない影響があることをご存じでしょうか。
まず埃がなぜ発生するのかをご紹介します。
埃とは、私たちが毎日着用する洋服などの布製品から出る繊維が元となってできています。
その繊維に髪の毛や花粉、フケや床に落ちた細かい食べこぼし、ダニの死骸やふん、外から知らず知らずに持ち込まれてきた砂など様々なものが付着します。
クレヨンでさまざまな色を混ぜると黒になるように、ホコリも様々な色の繊維やゴミが混ざってできるためグレーっぽい色をしていると言われています。
つまり、それだけ埃にはいろいろなものが混ざり普段は私たちの目に見えない物質が目に見える形になって出てきていると言っても過言ではないのです。
ハウスダストと埃の違い
よくハウスダストというワードを耳にする方もいると思いますが、ホコリ=ハウスダストだと思っていませんか?
実はハウスダストとは埃とちょっと違います。
では何が違うのか説明していきたいと思います。
☆埃☆
前述したとおりの繊維や細かいゴミの塊。
あのふかふかしたちょっと濃いグレーの塊のことです。
☆ハウスダスト☆
家の中にある埃やチリの中でも1mm以下の目に見えにくいもののことを指します。
そこには埃の説明で上げたもののほかにも細菌や人間から落ちた皮膚片などがあり、実にさまざまなものが含まれています。
ハウスダストは埃に比べて舞い上がりやすくなっているため、こういった物質を吸い込むことによってアレルギー性鼻炎や喘息などの健康被害に発展する恐れがあります。
特に赤ちゃんや子供は大人に比べて身長も小さく、赤ちゃんに至っては立ち上がることすらできないため床に寝かせた状態だと埃やハウスダストや埃に一番近いと言えます。
埃やハウスダストについて知ることで、毎日の掃除がいかに大切なのかよくわかるかと思います。
そういった埃やハウスダストをしっかり吸ってくれる掃除機のお手入れがいかに重要かもわかってきますよね。
早速お手入れしてみよう
第一前提として、ご家庭ごとに使用されている掃除機は異なるので、必ずご家庭の掃除機の説明書をよく読みお手入れに当たってください。
水洗いができる箇所できない箇所、パーツ必ずあるので掃除機の破損につながる恐れがないよう必ず説明書をよく読んでからお手入れを始めましょう。
本体やハンドル、ホースのお手入れ
[必要なもの]
柔らかい布
※汚れがひどい場合は中性洗剤
本体やハンドルはそこまで汚れがひどくない場合が多いので、しっかり水気を絞った柔らかい布で拭き上げていきます。
汚れがひどい場合は薄めた中性洗剤を使って拭き上げ、水拭きを必ずしてしっかり乾燥させましょう。
アタッチメントやブラシのお手入れ
[必要なもの]
割りばし又は爪楊枝
少し大きめの袋
埃が舞い上がらないように少し大きめの袋に入れた状態で、アタッチメントについたごみを割りばしや爪楊枝を使って取り除きましょう。
フィルターのお手入れ
[必要なもの]
大きめの袋
バケツやおけ
ぬるま湯
歯ブラシ
① フィルターには家中のハウスダストや埃がついているのでまずは大きめの袋を広げてある程度の埃を払います。
その時に歯ブラシを使って払っても良いと思います。
② バケツや桶にぬるま湯をいれ、フィルターを沈めて押し洗いしましょう。
押し洗いだけで不安な場合は歯ブラシを使って優しくフィルターを擦ります。
※スポンジ状のフィルターの場合破れやすくなっているので力を入れて押し洗いしたり、歯ブラシでごしごし磨いてしまうと破損する可能性があるので気をつけましょう。
③ 汚れが出なくなるまで水を変えながら洗い、水が汚れなくなったらしっかり水気を絞って直射日光が当たらないよう陰干ししてしっかり水気をなくしましょう。
※しっかり乾かさないと掃除機内で雑菌が繁殖し悪臭の原因となったり掃除機の故障の原因となります。
ヘッドのお手入れ
[必要なもの]
専用のブラシ(なければピンセット)
バケツ
中性洗剤
柔らかい布
① ヘッドのブラシには髪の毛が絡みついているので、購入時についている専用のブラシを使って取り除きます。専用のブラシがない場合はピンセット使って取り除いてください。
② ブラシの種類によっては水洗いできるものもあるので、水洗いできるようであればバケツに中性洗剤と水を入れブラシを沈め埃やゴミを振り落としましょう。
③ ゴミが落とせたらしっかりと流水で洗い流し、洗剤が残らないようにします。
④ しっかり濯げたら直射日光の当たらない場所で陰干しします。
⑤ ブラシを外したヘッド部分はモーターが内蔵されているので水が掛からないように柔らかい布を濡らし、しっかりと水気を絞って拭き上げます。
まとめ
お掃除をする機械も、しっかりお手入れしてあげればパフォーマンスが格段に上がります。
逆にお手入れをおろそかにしてしまうと吸引力が悪くなったり、悪臭や故障の原因に繋がります。
物価が上昇している現在、掃除機も安いお買い物とはいえない物です。
大事に長く使っていけることが日々の節約にもなっていくので、お手入れをしっかりしてあげてくださいね。