ワイシャツの襟や袖汚れ、泥だらけのユニフォーム等のお洗濯によく使用されるのがウタマロクリーナー。
固形石鹸が一番有名かもしれませんが今はリキッドタイプやスプレータイプなどが出ているのをご存じでしょうか?
いろんな場所のお掃除に使えるよう進化しているウタマロクリーナーですが、実は使用を控えたほうがいい場所もあるんです。
今回はそんなウタマロクリーナーの正しい使用方法についてご紹介します。
ウタマロクリーナーの歴史
ウタマロクリーナーには長い歴史があります。
戦後、宮井慶太朗という京花紙の販売を生業としている人が「広重」という商標で京花紙を販売したことが始まりです。
その「広重」を半分にして数十組にした「歌麿」がヒットして、現在の洗濯石鹸の販売に繋がっていきます。
バブルの崩壊とともに宮井産商株式会社は廃業しますが、「ウタマロ石鹸」を廃盤にしないでほしいという根強い声のおかげで、東邦が製造から販売までを手掛けることになりました。
これを機にウタマロ石鹸は全国で販売されるようになり、発売から60年あまりが立ち改良などを経てせっけんの他にリキッドや住宅用クリーナーが販売されるようになりました。
それぞれの特徴

ウタマロ石鹸
水に溶けやすく、塗りやすい石鹸で汚れや生地になじみやすく、記事も痛めにくい石鹸になっています。
更に通常の洗濯で失われてしまう衣類の白さを取り戻すために蛍光増白剤が配合されており以下のような汚れに効果的です。
- 泥汚れ
- 食べこぼし汚れ
- 皮脂汚れ
- 黒ずみ汚れ
- インク汚れ
- 化粧品汚れ
上記のような普通に選択しただけでは落ち切らない汚れをしっかりと落とし、きれいにしてくれます。
また、除菌消臭効果もあり生活の中で気になる臭い汚れも一緒にしっかりと除去することができます。
※すべての菌を除菌できるわけではありません。
主成分である石鹸は、生分解性が高く自然環境にも優しい成分でできています。
また、ウタマロ石鹸は持続可能な社会に少しでも貢献できるように外食産業などで使用された食品油を回収・精製したリサイクル油を使用しています。
ウタマロリキッド
ウタマロリキッドは通常の洗濯では落ちにくい汚れを落とすための部分洗い用洗剤です。
中性かつ無けい光のため、色柄物やおしゃれ着にも使うことができる優れものです。
固形石鹸を使って汚れを落とすことに抵抗がある大切な衣類に最適な洗剤です。
- 化粧品汚れ
- 皮脂汚れ
- 黒ずみ汚れ
- だべこぼし汚れ
- インク汚れ
- 泥汚れ
主洗浄成分は手肌と環境にやさしいアミノ酸系洗浄成分を使っているので、食べこぼしなど、子供の衣類の部分洗いをするママの手にも優しいのが特徴です。
また、軽量キャップ付きなので一般の洗濯用洗剤として洗濯機で使用することも可能です。
ウタマロクリーナー
キッチンまわりやお風呂にも使える、汚れ落としの力はそのままに手肌に優しい中性であることにこだわった住居用クリーナーです。
コンロ周りの油汚れや頑固な水垢、せっけんカスなどもしっかり落とせます。
スプレーしてふき取るだけなので手軽に、気軽に本格的なお掃除が可能です。
- コンロ周り
- 深紅の水垢・せっけんカス
- 壁の手垢・たばこのヤニ汚れ
- 換気扇
- アルミサッシ
- 電子レンジ・トースター
- トイレ
主成分はアミノ酸系洗浄成分で、漂白剤などを使った時に感じるツンとした匂いもありません。
そのため、いままでしていたマスクや手袋もなしでお掃除することも可能です。
(お肌が敏感な方や、長時間使用したい場合は手袋の使用をお勧めします。)
ウタマロキッチン
油汚れに特化した、ウタマロのキッチン専用洗剤です。
手肌に優しいのに頑固な汚れもすっきり落ちて、少ない量でも泡持ちがよく、泡切れも良いので素早くすすぐことができます。
さらに、スポンジ使用後に原液をまんべんなく浸透させ、次回使用時まで置いておくだけで簡単に除菌ができます。
ウタマロクリーナーでも使えない場所がある

こんなにたくさん色んな場所に使えるウタマロクリーナーでも、成分の関係で使うことができない場所もあります。
無垢素材やニス塗装された木製品
無垢素材は水分や洗剤が浸透しやすい生の木のままの状態のことです。
使用するとシミや変色、ソリなどの原因になる場合があります。
また、物によっては表面のコーティングが剥がれてしまったりツヤが亡くなる場合もあります。
大理石や御影石などの天然石
大理石や御影石は多孔質といって、目には見えない無数の穴が開いています。
そのため洗剤成分が浸透しやすい状態です。
洗剤を使ってしまうと表面が白くなってしまったり、ツヤがなくなる場合があるので私用は控えましょう。
革製品
革は水分や洗剤に弱く、ウタマロクリーナーなどの家庭用クリーナーでお掃除してしまうと風合いや質感が失われたり、乾燥してひび割れを起こす、シミになるなど不具合が出てしまいます。
液晶画面や精密機器
テレビやパソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機、カメラなどの電子機器に使用されている液晶にウタマロを使ってしまうとコーティングを傷めてしまったり、機器内部に洗剤が入り込み画面の劣化や変色、機材の誤作動や故障につながる恐れがあるので使用しないようにしましう。
まとめ
いろんな場所に使えるウタマロクリーナーですが、一部の場所では使えないところがあるということがわかりましたね。
もしウタマロクリーナーを使ってお掃除をしたいけど、使っても良いのかわからない場合は、目立たない場所で一度使用してみる、長時間放置しない、使用後は必ず水拭きと乾拭きをして成分が残らないようにしてください。
正しく使って、おうちの隅々まできれいにお掃除できるとよいですね!